2016年7月14日木曜日

 都知事選あらかると(7月14日) -1

▼風を吹かせ鳥を飛ばそう ―「選挙隠し」に負けるな

  「事実上3氏の争い、都知事選きょう告示」となるはずの14日新聞各紙の1面トップは、各紙とも「天皇生前退位の意向」で大騒ぎだった。
 NHKが13日午後7時のニュースで報じたものを各紙が追いかけた形で、宮内庁の山本信一郎次長が「報道されたような事実は一切ない」と否定したのは当然だとしても、「なぜ、きょう、これが最大のニュースなのか」の疑問が残る。確かに「衝撃的」だが、極端に言えば、いつでもいい記事。これこそ究極の「選挙隠し」ではないか。
 何年か前からそういう意向があることは知られている。皇太子が天皇になった場合、皇太子に男子の子供がいないため、次の皇位継承者は「皇太弟」の秋篠宮となる。天皇にしてみれば、女性天皇に行く可能性がないなら、その可能性をはっきりさせておきたい、という程度の話だろうが、国民の常識をどう作っていくかの話でしかない。
  社説でも朝日、日経、産経が都知事選を取り上げ、毎日、読売、東京が天皇だった。
 野党4党推薦の鳥越か、保守の増田、小池か―。久しぶりの「国民VS自公与党」の対立の構図は、都政の改革・革新だけではなく、国民本位の政治を取り戻す新しい戦いの緒戦でもある。
 知名度からいえば、いまのところ、女性であることもあって、やっぱり小池氏が先で、鳥越氏は一歩引く。「出る、出ない」、「推薦になる、ならない」を巡って、騒ぎを作り、大宣伝した。
 一方の鳥越氏は2日前の突然の決意で、準備はほとんどない。「野党が一本化されたから大丈夫」ということには、絶対ならない。問題は、この短期間にどう鳥越の名前を浸透させられるか、大きな「風」を吹かせられるか。風が吹けば鳥は羽ばたく。
 さあ、「風」を起こそう。さあ、「東京を変え、日本を変える風」を起こそう。 (M)

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