2018年10月31日水曜日

   安倍改憲を終わらせる
   高田 健 総がかり行動実行委員会共同代表
   1021日に開催された東久留米革新懇学習交流会での高田健さんの講演の要旨を紹介します。
     
沖縄知事選と自民党総裁選
 沖縄県知事選挙は、オール沖縄対安倍政権のたたかいであり、玉城デニーさんの勝利は大変な成果だ。基礎票では10万負けていたが、8万票差の文字通り「圧勝」した。無党派層の7割、自民支持の2割、公明支持の3割以上がデニー氏に投票した。保守派と創価学会の一部と連合して野党各党は結束してたたかった。県知事選での野党の共闘は参院選での共闘につながる。
安倍首相は総裁選での圧勝し改憲に弾みをつけようとした。議員票で8割とったが、党員党友票では5545104万人のうち投票は60万人余。安倍支持は全体の30%。開票後は安倍は仏頂面、改憲の弾みに失敗した。
4次安倍内閣は極端な改憲シフト。自民党総務会は自民党両院議員総会と同じ機能であり、一の子分の加藤勝信を総務会長に据えた。改憲推進本部長には直系の子分下村博文。内閣も極右内閣だ。
安倍改憲スケジュールの遅滞
通常国会では森友・加計疑惑に象徴される国家の私物化・腐敗・破壊とたたかい、安倍政権を窮地に追い込み、安倍は目標にした「改憲発議」ができなかった。
運動の力で自民党の改憲スケジュールは大幅に遅れている。自民党は昨年改憲案の審議と今年の通常国会での改憲発議をめざしたが、改憲案の昨年中の取りまとめに失敗。3月の党大会でも9条での自衛隊明記など「改憲4項目」の条文素案でお茶を濁して、総裁選へ。安倍首相は臨時国会での改憲案の実質審議は不可能と容認した。
公明党は来年4月の統一地方選を控えているため、改憲派と見られたらピンチと、何度も安倍に頼まれているが山口代表は共同改憲案の作成を拒否している。今回は自民党単独案のみだ。
憲法審査会開催で与野党対立している。自衛隊観閲式で安倍首相は自衛隊を憲法に書き込むような話をした。99条の憲法擁護義務違反をやっている安倍が憲法審査会を開こうと言っても野党は納得しない。憲法審査会は、テーマを決めての討議と、自由討論がある。自由討論の時に自民党案を一方的に言うだけだ。臨時国会の憲法審査会は改憲手続法の修正問題から始めざるをえない。
臨時国会で自民党案を説明しても、改憲への世論の支持は極めて厳しい。「共同」の10月の世論調査でも提出に「反対」が48.7%、「賛成」が36.4%だ。
安倍首相は引き続き次期通常国会での改憲発議、国民投票をめざしている。1月から6月までに間に強行採決できる討議が出来るかという問題だ。日程的には極めてきつい。まず国会の一番大事な仕事である予算案の審議が3月までかかる。4月統一地方選。天皇代替わり、安倍政権あげての大祝賀行であり、10日間の大型連休。国論を二分する改憲議論できない。そのあと6月末から参議院選挙。
予算審議と並行して憲法審査会開かせることは考えるだろう。一方で予算委員会で、山積する課題で野党の一斉追及も行われる。対立激化し憲法審査会に野党が出なくともやるかも知れない。
無理やり強行採決すれば、改憲国民投票で負けるという怖れを安倍政権に抱かせることが出来るかだ。
私たちに勝機があることを確信し、運動を強めることこそ重要だ。 
安倍政権を倒すたたかい
改憲発議ができない状況に追い込んで、遅くとも参院選で安倍政権を倒す。ダブル選挙は安倍の政治的ばくちとしての可能性はある。
市民のたたかいは与党を揺さぶり、野党を結束させ、政治の動向に決定的な影響を与える。参議院選挙で私たちは勝てるかもしれない状況だ。参院選に向け、全力でたたかおう。それまで元気に生き抜きたたかおう。韓国のようなたたかい、民衆の運動で東アジアを変える。アジアで憲法9条を生かすチャンスが来ている。


2018年10月27日土曜日

10月27日

横田に、日本にオスプレイいらない大集会に2000人。
 荻原東京地評議長が主催者挨拶。宮本共産党衆議院議員が連帯挨拶。初鹿立憲民主党・山本自由党・田村共産党・吉良共産党国会議員らからメッセージ。都議会からは尾崎共産党都議が報告、山内生活者ネット都議からメッセージ。
 小田川全労連議長が連帯挨拶。第2次新横田基地公害訴訟団、現地爆音被害の現状、飯能市平和委、高校生平和ゼミナールがリレートーク。夜10時近くまでオスプレイはホバリングを行っており横田周辺では眠れない現状。
 飯能市上空はオスプレイの侵入経路で危険な現状が報告されました。福生市の多摩川中央公園には東京革新懇はじめたくさんの革新懇が参加。西武革新懇、練馬革新懇、町田革新懇、府中革新懇、荒川革新懇、三多摩革新懇の幟旗が見えました。






2018年10月24日水曜日

10月24日 

臨時国会いよいよ始まる
開会日行動に1200人
江崎立憲民主党議員あいさつ
藤田国民民主党議員あいさつ
小池共産党書記局長あいさつ
福島社民党議員あいさつ
柚木無所属議員
福山真劫さんの主催者あいさつ

野党共闘で頑張ろう!

 10月24日、臨時国会開会。改憲stop!辺野古に基地はつくらせない!消費税10%値上げstop!開会日行動に1200人。江崎立憲民主、藤田国民民主、小池共産、福島社民、柚木無所属議員が、憲法守らない安倍首相が改憲を強行するのは、絶対許せない!と挨拶。

2018年10月2日火曜日

市民と野党の共闘の発展と革新懇の役割
       乾 友行全国革新懇事務室長) 
 3000万署名はじめ私たちの取り組みが安倍改憲を思惑通り進ませていないことに確信を持つことが大事だ。安倍は2020年に改憲の施行が出発点。今年の通常国会で議論し遅くとも臨時国会で発議することがもともとのスケジュール。通常国会で改憲の議論させなかった。臨時国会に自民党案を出すとしているが、改憲賛成の人でも臨時国会提出反対が多く、安倍改憲反対では野党も一致している。正直・公正が問題となる政権が憲法という根本的問題を取り上げることがどうかとの空気も強い。朝鮮半島の平和の激動で改憲の大きな根拠が言いづらくなっている。
しかし、安倍首相は恐ろしい執念持ち常識が通用しない。「総裁選で結果が出た以上一致結束していかなければならない」と語っている。自民党内の勉強会では「憲法審査会に任せることない。衆院100人以上、参院50人以上の賛同で改憲案提出することからやっていこう」との議論が公然とやられている。運動を強める必要がある。
沖縄県知事選挙が激しくたたかわれている。改めて翁長さんの偉大さを感じている。翁長さんの命をふり絞っての記者会見で「私たちは何百年と苦労してきた。今やっとそこから開放されて飛び立とうとしている。それができる条件がある中で私たちの足を引っ張ろうとしている」と語り、「憲法の上に地位協定があり、国会の上に日米合同委員会がある」と日本の在り方、民主主義を問うている。
オール沖縄のたたかいは市民と野党の共闘の原点だ。沖縄で勝つか負けるか、改憲とのかかわりでも大きい。本土の支援について、玉城デニーさんは「本土から支援に来ている。本土での明日の勝利につながるからと信じているからだ」と的確に語っている。
安倍は倒れないが支持・不支持が継続的に拮抗、基盤は弱い。「読売」調査で自民党員の中で「安倍一強は好ましくない」が59%。しかし、野党共闘に魅力が欠けているのが課題だ。安倍を倒すには市民と野党の共闘を発展させていく、その条件が生まれている。通常国会では、野党の共同が大きく進んだ。枝野氏が構造改革見直しを表明し、沖縄では野党がそろい踏みした。もう一歩進んで、政権合意、政策合意、本気の共闘が求められる。市民の声がカギだ。
安倍をやめさせたいが、倒した後どんな政権をつくるのか。改憲阻止だけでなく、憲法が生きた内政・外交を示す必要がある。革新懇の3つの目標は大きな展望となる。市民団体は、個々の課題では詳しいが、日本全体をあまり構想していない。戦争法は日米同盟のグローバルな展開だ。その廃止は安保体制に風穴を開けるたたかいであり、憲法を生かす取り組みだ。
革新懇は、全労連、新婦人、民医連、全商連や県・地域の革新懇など総合力の運動だ。草の根の運動は市民団体にないものだ。3000万署名の到達の1865万中、1550万が共同センターの集約だ。革新懇は政策的にも組織的にも役割を発揮している。
革新懇は何でも出来る組織だ。安倍の攻撃は全面的、私たちも全面的に反撃していく。今の局面で革新懇の役割を発揮することが重要だ。
首都が変わらなければ日本は変わらない。東京革新懇のメール・FAXニュースが頻繁に発行され、市民と野党の共闘でも全国的にも大きな刺激になっている。東京が大きな役割を発揮してほしい。

東京革新懇学習交流集会開く(9月30日)

安倍改憲阻止へ意気高い交流と意志統一
        
 929日、東京革新懇学習交流会が、「共同とたたかいの可能性を汲み尽くし、国民的大闘争で、安倍9条改憲を必ず打ち砕こう」をスローガンに90人を越える参加で開催されました。
安倍首相が、改憲阻止をめざす充実した活発な討論が行われ、意気高い交流と意志統一の場となりました。
小部正治代表世話人(自由法曹団東京支部長)の開会挨拶のあと、元中国大使・元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんが「朝鮮半島を揺さぶる米中の思惑と本音」と題して、「敗戦で手に入れた日本国憲法は世界がうらやむ憲法である」「戦争に近づくことに全部反対すること」「朝鮮半島をめぐっては、各国がからむ5次方程式だ。平和が共通項。日本は平和への考えを変えなければならない」等講演(詳細は11月号掲載)。
続いて、乾友行全国革新懇事務室長が「市民と野党の共闘の発展と革新懇の役割」と題して講演(2面参照)。
今井事務局長の「基調提起」(たたかいの提起部分は3面掲載)の後討論、22人が発言。特徴的な発言を紹介します。
大きく変わりつつある中野区政
 中野区では、「区民の声中野」と野党共闘が一体となり酒井直人さんを区長に当選させた。区政が大きく変わり始めた。毎月タウンミーティングを開き区民の声を聞くようになった。前区長が、住民の反対を押し切って進めようとした平和の森公園や哲学堂公園の改変は工事がストップ、住民との話し合いが始まった。小中学校の統廃合、保育園・児童館の廃止・民営化が強行されてきたが、住民参加で新たな計画づくりが始まっている。
区長選勝利の要因は、第一に野党共闘を崩さなかったことが決定的だった。第二に平和の森公園問題などいろんな運動が起きていたが、その運動体が区長選を自らの要求を実現する運動として立ちあがった。第三に若い人が主体的に行動した。憲法の駅頭宣伝で、若いお母さんが区長選やらないんですかと声をかけてきて、事務局に入り、友達を連れてきてウエブの広報活動もやり、子育て中の親の要求からチラシをつくり、40の保育施設の門前宣伝も実施。平和の森公園や哲学堂周辺、3040歳代で投票率がアップした。区民が区政に怒りをもち、自ら立ちあがったことが勝利の要因だ。
区政を支えるということで、毎月「区民の声中野」を開催し、中野で何が起きているか、区長がどう努力をしているか、ポスターにして毎月貼り替えている。
「区民の声中野」を支えたのは、安保法制に反対する中野アピール実行委員会の運動があったからだ。改憲阻止のたたかいも、自らの要求運動として発展させることをめざしたい。
板橋、創価学会員も多くが改憲反対
「戦争法許さない!オール板橋実行委員会」で活動している。東京日野が凄いことをやっているなと、板橋でもやろうと始めた。3000万署名は10万を目標に44000位。スピードが鈍ったが、再構築しようと地域でいろんな会が学習会、交流会、街宣などいろいろやっている。
来年4月区長選挙。市民と野党の統一候補めざし、難しさあるがまず政策で一致させ、その上で擁立しようと、明日意見交換を行う予定だ。
大山地域の九条の会が毎月例会をある方の自宅で行い、終了後に懇親しているが、同じマンションの創価学会の地方幹部の方が、是非来たいと会議が終わった頃毎回来て、「皆さんは人の話を聞かない堅物だと思っていたがそうでもない。学会の中でも安倍が嫌いな人は沢山いる。9条変えてはいけない人がほとんどだ」と話している。
元自民党都議だった稲葉さんという方は、立正佼成会の活動をやっており、「立正佼成会は9条変えてはダメという人が一杯いる。そういう人達と交流した方がいい」と語り、市民集会のゲストで「今は自民党やめて、自由共産党だと言っている。憲法変えてはいけない。戦争法は廃止いなければいけない」と挨拶してくれた。私達の付き合っている範囲は非常に狭い。広げていくことが必要だ。
日野、改憲阻止へ大運動を
9条改憲阻止のたたかいは、戦争はダメとの一点での共闘だと繰り返し対話を進めてきた。5月の1号ビラは3万作成、8月の2号ビラも3万作成。宣伝カーも定期的に運行、街頭宣伝、訪問活動、手紙作戦を進めてきた。訪問活動では、半分くらい署名とか12割の署名とか、地域によって差がある。「間に合ってます」「大丈夫」とか自分と関係ないと思っている。「憲法変えたら本当に大変。チラシだけでも読んでください」とアピールしている。
69月で署名2600送り14000に近づいた。取り組んでいる地域・団体は四分の一位。いかに広げるかだ。臨時国会までに2万めざす。大宣伝が必要だ。チラシ、音、全然足りない。町の中でワンワン音が出る状況をつくる必要がある。中央行動大事だが、町の隅々からの取り組みを徹底して重視すべきだ。114日のパレードに向けて、1500円で2000人の賛同者、100万円集め、10万枚のビラをつくる。ポスター作成の提起あったが大賛成。100万円集まったら独自にポスターもつくりたい。
再建をはたした江戸川、葛飾革新懇からの発言もありました。


2018年10月1日月曜日

沖縄知事選 玉城デニーさん圧勝
  玉城デニー 396,632票
  佐喜真 淳 316,458票
          (写真はインターネットより)