2016年7月30日土曜日

都知事選あらかると(730日)-17
選挙戦も最終日。
夜12時まではネット配信も、投票呼びかけも自由にできる。官僚エリートや、タカ派・日本会議の改憲派政治家を知事にしてはならない。「戦争はいやだ」の声を鳥越に。もう一回り訴えよう! 東京から日本を変える。ぜひ、その声を一票に!
29日の鳥越必勝女性デー写真フェイスブックより)
▼永さんと巨泉さん
 いよいよ選挙戦も最終日。そこで伝えたいのは、この日を前に亡くなった永六輔さんと大橋巨泉さんのことだ。永さんは参院選のさなかの7日、83歳で、巨泉さんは都知事選が始まったばかりの12日、82歳だった。
 戦後のテレビを作り、日本の新しい文化を育てたマルチタレント。2人とも個性的で、仕事のカラーも違っているが、同時に、ともに戦争を心底から嫌い、日本を憂い、生活者目線で問題をとらえる「ジャーナリスト」でもあった。時代を捉える感覚と、権力におもねらず、問題をまっすぐにみて主張する精神は、鳥越俊太郎に相通ずる。もう少し若く、健康だったら、きっと選挙戦に駆け付けてくれたはずだ。
 巨泉さんは2001年、自民党が圧勝した第19回参院選に民主党から出馬、民主党のトップで当選した。だが2ヶ月後、米国の同時多発テロ「9・11」。テロを非難する国会決議の「アメリカを支持する」との文言に、民主党でただ1人反対。インド洋への自衛隊派遣にも反対。「民主党は自民党化するな」と信念に従って、参院議員を6か月で辞職した。
 その後、がんを患った巨泉さんは、集中治療室からも発言した。6月27日発売の「週刊現代」7月9日号のコラム「最後の遺言」は、次のように書いていた。
 「このままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。」
 鳥越さんとともに「マスコミ九条の会」呼びかけ人でもあった巨泉さんには、憲法を無視して戦争する国に向かおうとする安倍政権が許せなかった。
  永六輔さんも「反骨」の人だった。「日曜娯楽版」から、安保を経て、「夢であいましょう」まで、ラジオとテレビの一時代を作った永さんは、77年には革新自由連合の結成に参加、83年の参院選に出馬して落選した。軽妙な語り口で親しまれたが、舌鋒は鋭く、友人の青島幸男東京都知事を「公約破り」と批判したり、「教育基本法改悪・共謀罪・憲法改悪反対」集会では、「君が代」を「星条旗よ永遠なれ」のメロディーで歌った。
 2人に共通するのは、「戦争は絶対阻止しなければならない」という思いと「生活者として、権力におもねらず、歯に衣着せずものをいわなければならない」という強い信念だ。ずっと断っていた鳥越さんが、あえて立った決意には、巨泉と永さんの「遺志」がある。
 選挙戦も最終日。夜12時まではネット配信も、投票呼びかけも自由にできる。官僚エリートや、タカ派・日本会議の改憲派政治家を知事にしてはならない。「戦争はいやだ」の声を鳥越に。もう一回り訴えよう! 東京から日本を変える。ぜひ、その声を一票に!    

2016年7月29日金曜日

都知事選挙の最終盤を迎え、これまでにない盛り上がり 日野
  街頭でも電話でも、こんなに対話が広がる選挙はない! 投票日まで4日と迫った28日の3駅宣伝には55人が参加。約700枚のチラシ、シール投票に68枚の要求シール、30人と対話、3駅で100人を超える市民との対話。 選挙も投票日が迫ると決めた人が増えて街頭の反応が冷たくなるのが普通なのに、日に日にチラシの受け取りも増え、「入れたよ」「頑張って」「どうしようか迷ってる」など、街頭でもこんなに対話が広がるのは、今までにないことです。
こんなにわかりやすく、やりがいのある選挙はない!有権者はまだまだ迷い考えている、声をかけ鳥越さんの政策を伝え小池・増田の危険を知らせれば支持がどんどん変わる。しかし、マスコミは、演説回数が少ないから健康に不安、何の裏付けもない疑惑記事で選挙妨害、政策がない、鳥越苦戦など、デマ報道で鳥越支持の広がりを抑え込もうと躍起に。これに負けない鳥越押上げの大奮闘が始まっています。
 選挙当日まで「頑張れば勝てる」横一線のたたかいまで鳥越さんを押し上げてきたことに確信を持って、声をかけきり、街頭での宣伝・対話に元気に取り組みましょう。 29日(金)ロングラン宣伝ネル、30日(土)午後4時高幡不動駅宣伝。

「鳥越府中勝手連」鳥越勝利へ!府中

28日は府中駅に20名、今朝は府中駅に24名、府中本町駅に13名、多磨霊園駅でも朝のアピール元気に行いました。民進(西宮・須山・稲津・杉村)共産(目黒・赤野・服部・結城)ネット(田村・西の)社民(村崎)の11人の市議とスクラムがっちり。
都知事選あらかると(729日)-16
憲法を守る都政を取り戻そう!   
▼鳥越は明快、「改憲の流れを押し戻そう」
2候補「自民改憲草案通りで」「国政と都政は別」 

 29日付の東京新聞に、有力3候補の政策が紹介されている。「明日を託せるのは誰」と題する連載で、この日は「憲法」。アンケートや発言から構成している。
  まず、見出しを紹介すると、鳥越俊太郎氏「『改憲』止めるため出馬」、増田寛也氏「地方自治とは別問題」、小池百合子氏「自民改憲草案に同調」―。極めて明快だ。小池氏は「いったん現行憲法を廃止して、新しいものを作っていく」とも言っている。
 都知事選も本当の大詰め。まだ「女性の候補ならうまくやってくれるだろう」「やっぱり自民党推薦ならいいんじゃないか」と迷っている人がいる。鳥越さんには、スキャンダル報道で、「うまくいかないんじゃないか」という声も出る。ちょっと待ってほしい。この憲法の話、すごく大事でわかりやすい話なのだ。28日の街頭演説では、澤地久枝さんが瀬戸内寂聴さんが応援メッセージを寄せたことを報告した。
 いま、私たちの生活は窮乏し、息苦しくなっている。保育園での事故、老人ホームでの殺人、障害者施設元職員の大量殺人、それぞれ事情が違っている。しかし、もとをただせば、職員の数が足りない、入所希望者が殺到するが施設が足りない、そんな状況の中に私たちみんながいるのではないか。その中で不心得者が生まれ、あるいは間違った考えに染まる男が育つ。
 そんな問題をどう解決するのか? そこで戻らなければならないのは、日本国憲法だ。厳しい現実がある。一朝一夕では解決できない問題も多いはずだ。しかしそれを、「憲法」に、基づいて一つ一つ考えていくことが大事なのだ。
 「憲法に基づく都政」―その当たり前のことを確認し、そこからスタートする。9条だけではない。政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」(前文)した憲法を思い起こし、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(25条)とした憲法を生かし、具体化していく。それが、いま私たちの選択だ。  あと2日、「憲法を守る都政を取り戻そう」―。(M)

全国から40万円のカンパ寄せられる

 北海道、釧路、多賀城、埼玉、千葉、神奈川、山梨、愛知、滋賀、京都、大阪、鳥取、香川の各革新懇からと、愛知宗教者平和の会、大阪(服部)、板橋革新懇(浅沼)から総額40万円のカンパがありました。

2016年7月28日木曜日

▼スキャンダル攻撃の意味
謀略の鳥越攻撃第2弾「週刊文春」に「週間新潮」が加わった
 投票日直前、3日前の28日の朝、朝刊を開くと、謀略の鳥越攻撃の第2弾、「週刊文春」に、今度は「週刊新潮」が加わった。読んでくれなくてもいい、この広告と電車の中吊り広告で十分目的は達せられる。鳥越弁護団は、週刊新潮に対しても27日抗議文を送ったが、事実関係についても日時すらあいまいな話に対応のしようがない。それにしても、このしつこさ。そんなに鳥越が知事になると困るのか?  総ぐるみでかかってきたときの権力の恐ろしさを改めて感じさせるのが、スキャンダル攻撃。こちらも総ぐるみで戦うしかない。 
 政策にも、共闘にも関係がない、あることないこと、ないことないことを宣伝し、相手の人格をおとしめる。そのことで、有権者の票をかすめ取ろうとする戦術は、以前、選挙の直前に共産党の幹部を痴漢で逮捕したり、関係者のスキャンダルをでっちあげたりしたことがあったが、14年前の「事件」を持ち出しての攻撃、妨害はあまり例がない。
 鳥越攻撃をしたかったら、「彼は昔、実は核武装を主張していた」とか、「カネをもらったか、友人の自民党議員の応援をした」とでもいう話を探してみたらどうだろうか。
 鳥越さんは26日の演説で、保育園待機児と特養ホーム待機者の2つのゼロを実現し、250キロ圏内の原発停止を申し入れる、と話した。「原発は日本に欠かせないエネルギー源」という小池候補、「原発を動かすという国の政策を認めるべき」という前東電取締役の増田候補、「福島で原発の危険性はわかった」と「脱原発」を主張する鳥越さん。保育園でいうなら、規制緩和の詰込みを主張する小池候補と、区長と話して…と及び腰の増田候補、「ハコ物つくりの予算をこちらに回すことができるはずだ」と、財源に言及する鳥越さん。いったい誰が、どちらが信用できるのか? 
  27日の革新懇の決起集会では、小池候補があたかも自民党と対決しているかのように見せかけていることについて、大阪革新懇の代表が「大阪維新の会のやり方とそっくり」と指摘した。「改憲隠し」「タカ派隠し」「自民党隠し」が怖いのは、共闘の広がり。大田と台東の都議補選で、民進・共産の共闘が実現した。
 政策や共闘の矛盾でなら、乗り越えられる。「火のないところに煙を立てる」式の人格攻撃は許されない。鳥越さんが「悔しい。事実無根。激しい怒りを感じる」と語ったのは、そのことだ。

 あと2日、あなたは「改憲隠し」「タカ派隠し」「自民党隠し」の知事でいいんですか?と問いかけよう。M
今日28日も全国から大きな支援!(愛知・埼玉・千葉・神奈川革新懇から)
東京の参加者も含め総勢23人で宣伝
 728日、前日に引き続いて鳥越必勝革新懇デー。1時からの決起集会では、牧野富夫日大名誉教授(全国革新懇代表世話人)が挨拶。会澤立示革新懇事務局長代理が情勢報告。神奈川から3人、千葉から3人、埼玉から2人、愛知からひとりが参加。東京の10数人も参加して、「核武装・9条改憲の危険な都政でなく、憲法守り、非核平和都市東京を実現する鳥越俊太郎!」と懸命にコールしました。(写真は池袋東口で上下2枚。真ん中の写真は右から今井事務局長、牧野さん、愛知県革新懇の石川代表世話人、会澤さん)

畑田重夫さんから手紙
(国際政治学者、東京革新懇顧問) 
 都知事選、最終盤にさしかかり、ますます激しさを増しています。私も静岡の地から毎日、朝から晩まで東京在住の知人・友人・教え子たちに電話で鳥越支持の訴えと、その支持を思いきって広げてほしいと要請をつづけています。2度にわたって都知事選をたたかった経験を持つ私ですので、居ても立ってもおられぬ気持ちなのです。 
(以上の添え書きで下記の訴えが届きました。ぜひ広くごかつようくだい。)
東京の有権者の皆さんへ
 都知事選挙の投票日が近づきました。
 私は戦争中、法律的強制のもと、在学中に学窓から軍隊に入れられ、奇跡的に生き残った人間です。この9月で満93歳になりますが、今は静岡の高齢者施設に入居中です。
 若いときに2度にわたって都知事選挙を候補者としてたたかった経験をもつだけに、今回の選挙の様子を見ていると、居ても立ってもおられぬ気持ちなのです。
 自分の戦争体験から、戦後70年間、目的意識的に「憲法人生」を歩んできた私からみて、日本国憲法の原理原則にもっとも忠実なのは鳥越さんだと思います。細かい政策にふれるゆとりはありませんが、鳥越さんに、「憲法知事さん、今日は!」と言える日が1日も早く来ることを願わざるをえません。どうか、最後の瞬間まで、鳥越さんへのご支持と、その支持をさらにさらにひろげてくださることを切にお願いいたします。
 2016728日  静岡にて 畑田重夫

2016年7月27日水曜日

全国から大きな支援!!
(神奈川・大阪・埼玉・千葉・香川・群馬・茨城革新懇等)
鳥越必勝!東京の参加者も含め、総勢34人で懸命に宣伝
727日、全国・東京革新懇の呼びかけによる革新懇デー第1日目は、東京労働会館で、革新都政の会の中山伸事務局長から情勢報告を受け、意思統一。池袋東口で1時間半にわたって懸命なメガホン宣伝を行いました。全国各地の革新懇から檄布やカンパも含め大きな支援を頂きました。ありがとうございました。

日野でも宣伝・対話に全力
26日、小雨の降る中の宣伝でしたが、3駅で34人が参加し、460枚の争点ビラ(革新都政の会号外)を手渡すことができました。豊田駅北口では、12人が参加し、メガホンで訴えながらビラを手渡しましたが、「何でチラシに鳥越さんの名前がないの」と質問が3人、「小池百合子はやりたい放題で困る」「応援してるよ」「がんばって」等の激励がありました。
都知事選あらかると(727日)-14
▼共生社会と排外主義-「相模原・障害者殺人」を生んだ思想
 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元同施設職員の26歳の男が、刃物で19人を刺殺、26人が重軽傷を負った。植松聖というこの男は、衆院議長宛に「重複障害者の方が家庭内での生活、および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界」を求めて「革命」をすると主張していたことが分かった。以前、「重度障害者は生きていても仕方がないので安楽死させた方がよい」と周囲に話していたこともわかった。
 ―ニュースを聞いて、すぐ思い出したのは、石原慎太郎知事の発言だった。「ああいう人ってのは人格あるのかね。ショックを受けた。ぼくは結論を出していない。みなさんどう思うかなと思って。 絶対よくならない、自分がだれだか分からない、人間として生まれてきたけれどああいう障害で、ああいう状態になって……」「しかし、こういうことやってやっているのは日本だけでしょうな。人から見たらすばらしいという人もいるし、おそらく西洋人なんか切り捨てちゃうんじゃないかと思う。そこは宗教観の違いだと思う。ああいう問題って安楽死につながるんじゃないかという気がする」「そういうことにつなげて考える人もいるだろうということ。安楽死させろと言っているんじゃない」(99918日の療育センター視察後の記者会見)
 いま、この発言について3候補に聞いたとしても、肯定する人はいないだろう。だが、選挙戦の中でも、小池候補は鳥越さんを「病み上がり」と呼び、鳥越さんから「がんサバイバーに対する差別だ」と抗議された。だが、小池候補の差別発言はそれだけではない。沖縄選出のいわゆるハーフの玉城デニー議員を「日本語読めるんですか、日本語分かるんですか」とヤジった。20131126日、特定秘密保護法が強行採決された直前に開かれた、衆議院国家安全保障に関する特別委員会だった。
  実は「外国人への差別」は、今回の選挙でもあらわれている。「外国人参政権には明確に反対」だし、韓国から要請を受けた旧都立市ヶ谷商業高校の跡地を貸与して韓国人学校に転用する問題では「見直す」と明言。「外国人労働者が増えすぎると治安の不安定化につながる」とし、「秩序なき移民」などとも言う。「移民」には「秩序ある外国人」と、「そうでない外国人がいる」ということになる。「難民」はどうなのか?  差別がなく、いろんな肌のいろんな言葉を持つ人々、先天的、後天的に障害を持ったり、病気にかかった人々、子供、女性、それも、誰でもが個人として尊重され、共生していく社会。それをどう作っていくかが、私たちの仕事だし、都政最大の課題のひとつだ。

 国際都市東京は、「超タカ派」で「排外主義」が明らかな人物を知事にしていいのだろうか。「みんなが共生する東京」を作っていけるのは、鳥越さんしかいない。

2016年7月26日火曜日

都知事選あらかると(726日)-13
▼カネの疑惑と
        「極右」隠し 
 選挙戦で、メディアはどうあるべきなのか。
 25日発売の26日付「夕刊フジ」は、「鳥越失態連発 苦戦 『女の援軍』裏目に 小池リード『伏魔殿』刷新期待か」の大見出しで、またも汚い鳥越攻撃を展開した。
 鳥越候補の「都民目線の都政を取り戻す」をちゃっかり小池候補の枕に使い、「『女子大生淫行疑惑』報道が直撃した鳥越氏」が「失速した」と書く。菅元首相が応援しているのを「負のイメージ」という幹部がいるとかわけの分からない情報を書く一方で、小池をやたらに持ち上げている。2面は「私はこれで投票する」という連載。第1回では徳島文理大教授の八幡和郎氏の原稿。「小池『優』増田『良』鳥越『不可』」と大見出し。
 既に「あらかると-4」で書いたように、「フジ」ははっきり「プロ小池・アンチ鳥越」に踏み切っているが、およそ日本のメディアではあまり例のない「えげつなさ」だ。
 これに対抗しているわけではないだろうが、同じ日の「日刊ゲンダイ」は、「小池百合子だけは絶対にダメだ 優勢下馬評に識者たちの大合唱」と、小池候補が「『超』が付くタカ派政治家」であること、それを隠していることを紹介、憲法の斎藤文男九州大名誉教授、経済学の小林弥六筑波大名誉教授らが批判している。 

「ゲンダイ」は、「政界入りの理由は憲法改正の必要性を痛感したから」(たちばな出版「伝統と革新」13年4月号)というスタートから、「いったん現行の憲法を停止、廃止したうえで新しいものを作る」という発言(00年11月衆院憲法調査会)、「解釈改憲は総理が言えば済むこと」とした発言(「VOICE」03年4月号)、「核武装は国際情勢によっては検討すべき」とのアンケート回答(03年11月、毎日新聞)、から、今年3月の「お試し改憲こそ現実的」とした夕刊フジのコラムまでをたどり、ヘイトスピーチの「在特会」とのつながりなどを書いている。
 「日刊ゲンダイ」が追及していることで、他紙が取り上げていないのが、カネの問題だ。
 日刊ゲンダイは、都選管に情報公開請求し、小池氏が代表を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の収支報告書に添付された領収書の写し(2012~14年分)を入手。①「不可解な領収書」が山のようにある②実体不明の会社に「調査費」として計210万円を支出したなどの疑惑を追及している。(24日、25日付) 文春の「疑惑」よりこちらの方がずっと具体的で、問題がある。
  選挙中であっても、メディアの報道、評論は基本的に自由であるべきだ。公選法も規制は最小限、夕刊紙や週刊誌が一般の新聞などに比べて「お行儀が悪い」ことも事実。そんな中で「選挙妨害」の記事も飛び出す。権力はとにかく、鳥越が知事になるのは困る。そこで、右派メディアを総動員して、謀略的な報道を仕掛けている。
 菅義偉官房長官が小池氏について「劇場型選挙」を批判した通り、緑だの、女性だの、本来の姿を隠したままの小池氏を勝たせるわけにはいかない。

27日の鳥越必勝革新懇デーに、神奈川から10人参加!
大阪・京都・愛知・埼玉・千葉からも
東京の地域・職場からもぜひご参加を 
27日(水)1300東京労働会館 14:30池袋駅東口

28日(木)1300東京労働会館 14:30池袋駅東口

2016年7月25日月曜日

『日本会議』のイデオロギーを
 読み解く
中野区革新懇は、7月23日、講演会「『日本会議』のイデオロギーを読み解く」を開催。都知事選で女性候補の経歴が問題になっていることもあり、関心が高く94人が参加。8人の方が革新懇会員に。 写真は、講演する中島三千男神奈川大前学長

筋金入りの核武装・9条改憲論者か、憲法守る非核宣言の鳥越候補か、早急に対話・支持拡大を強めましょう

 
都知事選あらかると(725日)-12
▼メディアに惑わされず、もう一段の支持拡大を
―情勢調査のウラ オモテ
  都知事選も終盤戦に入って、メディア各社が「情勢調査」を報じている。「あらかると5」で「序盤情勢」と、調査結果の報道について触れたが、とりあえずわかることは、小池氏がトップを走り、鳥越氏はまだまだ支持を広げる必要がある、ということだ。 ただ、「この社も、この社も…」と見るとき、調査方法には問題があること、その報道によって一定のムードが作られてしまう状況を冷静に見ることが必要だ。「情勢報道に惑わされず、もう一段の支持拡大を」は運動の鉄則だ。
  まず、24日付けで報じられたのが、「小池・増田氏競り合い、鳥越氏が追う」(読売)「小池氏を2氏が追う 鳥越、増田氏 高齢層で健闘」(東京)25日付で報じたのが「小池氏優勢 増田氏追う 鳥越氏苦戦」(朝日)、「小池氏を先頭に接戦 増田・鳥越氏が追う」(日経)、「小池氏リード 増田氏、鳥越氏追う」(毎日)だ。
 調査の方法をみると、読売の調査は「21~23日の3日間、東京都を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施、有権者が在住していた1885世帯で、1061人(56%)から回答を得た」という。東京は「21~22日の調査で、有効回答は1014人」、25日付掲載の朝日は、「23-24日実施、2572件から1606人」の回答を得た、とする。日経は「日経リサーチが無作為に選んだ固定電話から258世帯から回答」を得た結果とし、調査会社を明記。毎日は「23~24日、毎日、共同、産経、TBS、フジテレビ、テレビ朝日6社の共同で実施、1528世帯から1026人の回答を得た」とした。
 特徴的なのは、「小池リード」や「先頭」の見方は変わっていないが、毎日の調査は「小池氏は自民支持層や無党派層の支持を1回目の序盤調査より広げたほか、民進、公明、共産、支持層からも2割近くの支持を集めている」としているのに対し、日経が「有力3候補の差が序盤より縮まった」としていることだ。「民進党支持層では小池氏が3割超に支持を広げ、鳥越氏とほぼ横一線」「全体の3割を占める無党派層は、鳥越氏と小池氏がともに2割程度を確保して競る。なお4割が態度を決めていない」ともいう。
 また、これで見ると、民放各社はいずれも「小池リード」を伝えるだろうが、元は同じで、TBSもフジもテレ朝も、と驚くに値しない。無党派層を含め、多くの有権者がこれに影響されがちだ。報道に惑わされず、地道に支持を拡大することしかない。
 そして、重要なのは、この調査、結局全部が固定電話を対象にした調査になってしまっているらしいこと。日経は全国調査では携帯も含んだ調査だとしているが、都知事選では固定電話だとしており、「固定」と明記した朝日を含めて、限られた範囲でしかない。

 「バンドワゴン現象」と呼ばれる「勝ち馬に乗る」傾向は、どの選挙でも目立っている。「小池さんが勝つと、安倍さんも大喜び。右傾化に歯止めがかからなくなるよ」という宣伝は、いま最も大事なのではないだろうか。 M

2016年7月24日日曜日

都知事選あらかると(724日)-11
▼改憲、核武装論の「ツメ隠し」を
 許さない
「住んでよし、働いてよし、環境によし、学んでよしの都政を実現しましょう。鳥越俊太郎は、市民と野党の統一候補です。鳥越俊太郎、鳥越俊太郎さんをよろしくお願いしまーす」―。青いメガホンを掲げて、名前がない政策ビラを配りながら、駅頭で訴えると、笑顔で応じてくれたり、話しかけたりしてくれる人がいる。
 「鳥越さんなの? わたし、小池さんにしようかって思っているんだけど…。鳥越さんってよくわからないし、小池さんは自民党に逆らっているんでしょ?」 「いやあ、小池さんって、いかにも自民党に逆らっているみたいに見えるけど、違うんですよ。まだ自民党員だし、第一あの人、日本会議の国会議員の会の副会長ですよ。改憲を主張して、核武装を検討する、まで言っている…」  「えっ? ホントですか?」 「うん、ホント。それに、例えば保育所の話、言っているでしょ? 小池さんが言っているのは、規制緩和で定員を増やせばいい、っていう『詰め込み保育所』構想なんですよ。保育士さんも増員ではなくて、無資格な人でもやらせればいい、っていう…」
 今回の選挙は、数多い東京の抱える問題がテーマで、誰が見ても共通している話だけに争点が見えにくい。「ここに問題がある」というだけでは、みんな同じになってしまう。だから「それをどう解決するか」の道筋をどう知らせるかが課題になる。
 「保育所も老人介護施設も、働いている人の給料がめちゃめちゃ安いんですよ。一般の平均より10万円も低いんですよ。鳥越さんが『ハコものにカネを使うんじゃなく、命と生活にカネを使う』ということは、具体的にそれをするということです。『規制緩和』論者は、状況はますますひどくなると分かっていても、そっちの方向に走るんですね…」
 そこで気づくのは、小池候補が、自身の政治的信条を隠し、あたかも自民党の対抗者のように見せかけて支持を獲得しようとしていることだ。
 最たるものは、ようやく話題になってきている「日本会議」とのつながり。海外からは「極右」といわれ、「憲法改正」を主張する安倍首相の政策のベースになっている日本会議の「重鎮」だ。しかもこれを巧妙に隠している。さらに、「親殺し、子殺しなどは『自虐的な戦後教育』の結果」だと主張したこともある。「安倍政権の総仕上げ 教育再生と憲法改正に全力」をうたう、「全国教育問題協議会」で基調報告したこともある。
 鈴木、石原と都政が続く中で、東京の教育がひどいことになってきているのはよく知られている。教師への「日の丸」「君が代」の締め付け、都立学校での右翼教科書の採用、都立の夜間定時制高校の廃止などは、若者の「学ぶ権利」まで奪う。鳥越さんが「3つのよし」に「学んでよし」を付け加えたゆえん。非正規で働かされる若者が増える中、これこそ、何とかしていかなければならない課題だ。  要は、その道に歩み出すのかどうか、だ。鳥越さんと一緒に、希望に向かって、一歩を踏み出そう、ということだ。(M
      (写真は24日、銀座4丁目で宣伝) 
          
今日から連日の3駅宣伝  
革新都政をつくる日野の会
革新都政をつくる日野の会は、今日24日午後6時~7時から、連日の3駅宣伝をスタートさせます。電話、訪問などでの支持の訴えとともに、買い物客、サラリーマン、若者などへの街頭での呼びかけが重要です。ボードを掲げ、「鳥越さんを都知事に」声で呼びかけ、法定ビラや革新都政の会号外を配布。各駅にたくさんの方が集まり、元気のいい勢いのある宣伝をする予定です。
25日(月)18001900、26日(火)17001800、27日(水)18001900、28日(木)16001700、29日(金)17001900、30日(土)16001700
高幡不動駅南口(日野市民連合)、日野駅、豊田駅北口(日野の会)。

府中駅3箇所の出口で宣伝
722日、正午「鳥越・府中勝手連」30名が府中駅の三カ所の出口で「確認団体ビラ」を配布しメガホンで「投票日は31日、知事には鳥越、鳥越俊太郎」「選挙に行こう、選挙で変えよう、知事にはクリーンな鳥越、鳥越宜しくお願いします」「政治と金で二代にわたって辞任した都知事を押したのは自民と公明。知事を推薦する資格はありません、市民と野党の共同候補鳥越、鳥越宜しくお願い致します」などと呼びかけました。(写真は府中駅で)

2016年7月23日土曜日

選挙だからこそ、大いに
要求実現の宣伝をしましょう!
宣伝カーやハンドマイクも使えます
(日本国民救援会・のびのび自由な選挙へHP参照)
憲法を守る都政、核兵器容認でなく、オスプレイと横田基地撤去の平和な首都に、税金の無駄遣いのない都政、貧困と格差解消の努力をする都政の実現など、訴えましょう。但し、候補者名を言ってはいけません。
(写真は、7月22日、水道橋駅前。東京憲法共同セ 

ンターの宣伝で、核兵器容認の都政でなく、非核都市宣言など行う都政を実現しようと訴える東京原水協事務局長)
都知事選あらかると(723日)-10
▼野党は共闘、市民も共同、
  都議補選も2区で共同 
 みんなで行動! 
 都政を変えよう日本を変えよう  
   「野党は共闘、野党はがんばれ! 野党は共闘、この際がんばれ!」―国会前で上がった「掛け声型」シュプレヒコール。参院選では全国32の一人区で実現し、大きな成果を上げたが、6人区の東京都民には、いまひとつ実感がわかなかった。しかし、都知事選で、民進、共産、生活、社民の4党幹部が勢ぞろいした。
 22日、有楽町駅前には、鳥越俊太郎候補を囲んで、生活の党・小沢一郎代表、共産党・志位和夫委員長、民進党・枝野幸男幹事長、社民党・又市征治幹事長、それに東京・生活者ネットワーク西崎光子都議がそろって街頭演説。「みんなに都政を取り戻そう。東京から日本を変えよう」と訴えた。
 鳥越氏は「東京から平和と憲法を守る、核のない社会を作る」「都民、国民をだまし討ちにする安倍政権にノーを言わなければならない。東京に反安倍の旗を立てる」と強調した。「アベ政治反対」の野党がそろって手をつなぎ、聴衆にこたえると、「政治は本当に、変えられるかもしれない」と勇気がわく。国会前の訴えとは違って、今度は選挙。都民一人ひとりが、具体的に意思表示できる機会だ。
 22日には都議の欠員を埋める大田、台東、新宿、渋谷4区の東京都議選が告示された。ここでも、新宿、渋谷の両区では、民進、共産両党が候補を立てるが、大田、台東両区では民進・共産の共闘が実現した。
 次期衆院選に向けて辞職した民進党区議の後を受ける大田区では、共産党が予定候補を取り下げ、民進公認の元大田区議、森愛氏を支援すると発表、区長選に出た自民党都議の後を受ける台東区では、民進党は共産党の党地区都政委員長、小柳茂氏を支援、早速、民進党の松尾明弘・都2区総支部長が応援に立った。
 野党統一の鳥越候補の運動はそれぞれの地域で共同行動を生み出しているが、すでに噂される次期衆院選の小選挙区については、中央での共闘協議だけではなく、それぞれの地方組織同士でも話し合いが広がっている。
  鳥越候補と確認団体の選挙カーが、毎日都内のあちこちで、地元の野党代表と「都政を変えなければ、」と立ち上がった市民の輪をつくっている。選挙期間中でも市民団体や労組が「保育所に予算を」「憲法改悪反対」など政策要求の政治活動は、投票依頼の選挙運でない限り自由にできる。ネットでは投票依頼でも構わない。
  弾圧を受けないように気を付けながら、「私たちが都政に求めているのは何か、国政に求めるものは何か、そして東京から開く、新しい国民本位の政治とは何か」を語ろう。
 市民運動は野党を結び付け、統一を作っていく。国会前で上がった市民の運動は、野党を結びつけ、いま新たに都知事選で広がった。このうねりは、次第に全国で広がり、それぞれの選挙で一層深まっていくのも間違いないだろう。

 野党は共闘、市民も共同、都政を変えよう、日本を変えよう、みんなで変えよう! M)

2016年7月22日金曜日

7月21日、名古屋みなと革新懇の石原宰事務局長が応援に!雨の中メガホン宣伝と電話かけ
 昨日の21日、名古屋から鳥越押し上げのための支援がありました。石原さんは、午前1時間半と午後3時間の電話かけ、又お昼には雨の中大塚の仲間と大塚駅北口で、鳥越支持を訴えました。写真の左端が石原さん。

27()28()は、全国の仲間と一緒に宣伝しましょう

何としても鳥越候補を押し上げようと、東京革新懇の呼びかけと全国革新懇の支援のもと、27日と28日、全国から支援が行われます。両日とも、午後1時から東京労働会館で情勢確認と打ち合わせ、午後2時半頃から4時まで、池袋駅東口で、メガホン・チラシ配布宣伝。なお、27日は、牧野富夫全国革新懇代表世話人、仲山伸革新都政をつくる会事務局長、大阪、京都、神奈川、埼玉、千葉革新懇の事務局長らが参加します。地域・職場での宣伝、支持活動がある中ですが、ぜひ積極的なご参加をお願いします。

全国革新懇の呼びかけ  
都道府県革新懇 御中、地域・職場・青年革新懇 御中、賛同団体 御中
鳥越必勝へ、全国からの都知事選の支援強化のよびかけ
2016年7月21日
平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)
ご奮闘に敬意を表します。
首都・東京からアベ政治ノーの声を上げよう―全国的意義を持った都知事選は大激戦となっています。市民と野党の共闘でたたかう鳥越俊太郎候補をなんとしても押し上げ、勝利しましょう。そして都政を都民に取り戻し、東京を変え、日本を変えましょう。
猛暑のなか、東京の仲間たちは猛奮闘しています。
東京革新懇から別紙のよびかけがなされています。
このよびかけに応えて、東京での行動参加、知人の紹介、募金支援を強めていただくように、心からお願いいたします。
すでに愛知、神奈川、千葉など各県の革新懇から東京での行動に参加していただいています。全国革新懇としては、とくに7月27日(水)、28日(木)の「鳥越必勝革新懇デー」宣伝行動を重視して取り組みます。
両日午後1時からの事前集会では、牧野富夫代表世話人や中山伸「革新都政をつくる会」事務局長らから都知事選挙の情勢などについて報告を受け、意思統一します。また地方から参加される方は、鳥越候補の演説会への参加、鳥越事務所への激励、交流会などを調整したいと考えています。
27、28両日の「鳥越必勝革新懇デー」宣伝行動に参加希望、問合せは、全国革新懇(03-6447-4334)・東京革新懇(03-3947-7901)までお願い致します。
よろしくご支援をお願い致します。

東京都知事候補・鳥越俊太郎さん必勝のためのご支援のお願い
2016年7月21日
平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇)
 東京都知事選挙の野党統一候補、鳥越俊太郎さんは、連日街頭で訴え、多くの都民の激励を受けています。吉祥寺駅前では「これまで経験したことのない多くの人が集まって鳥越さんの話を聞いている」(菅直人議員談)、渋谷駅ハチ公前では、長野選挙区当選の杉尾秀哉新参議院議員や歌手の森進一さんも応援に駆けつけるなど、大きな反響を呼んでいます。
「政治とカネ」の問題で2度も途中で辞職するという世界にも恥ずかしい事態を絶対に起こすことのないようにするためにも、また、改憲勢力が国会で3分の2を占めたことに、首都から反撃ののろしをあげるためにも、さらには、都知事選に2回挑戦し、今回出馬辞退の勇気ある決断をされた宇都宮健児さんの思いに応えるためにも、今回の東京都知事選はどうしても勝利しなければなりません。
7月14日に、全国革新懇から、「首都・東京で必ず勝利するため、全国のみなさんの力を結集することを心から訴えます。」のアピールが発表されていますが、具体的に下記の点でのご協力を心からお願いいたします。
                  記
1.鳥越必勝革新懇デー 両日とも午後1時、東京労働会館 地下会議室 集合
727日(水)午後1時~2時 知事選情勢と打ち合わせ 
       午後2時半~4時 池袋駅東口 メガホン・チラシ配布宣伝
728日(木)午後1時~2時 知事選情勢と打ち合わせ            
       午後2時半~4時 池袋駅東口 メガホン・チラシ配布宣伝 
2.労働者・女性団体・市民連合の宣伝にも積極的にご参加ください。
722日(金) 午前1115分~12時 新宿駅南口大宣伝 新婦人等女性団体
723日(土) 午後130分~1430分 池袋駅東口 労働者連絡会
724日(日) 午後1時半~3時 新宿駅西口 自治体労働者
730日(土) 午後2時~3時  渋谷駅ハチ公前 全国労働者連絡会
〃     午後230分~330分 池袋駅東口 全国労働者連絡会
〈なお、市民連合は、725日(月)と729日(金)の両日、午後6時~7時 
JR・地下鉄・私鉄の各駅で、宣伝します。〉 
3.東京都知事選勝利へ募金にご協力ください。革新都政をつくる会のパンフ「都知事選挙私たちの提案」を配布しカンパ等支援を呼びかけてください。パンフを送りますので、革新都政をつくる会(03-5341-4123)にご連絡ください。
カンパは下記におおくりください。東京革新懇へ 
4.東京のお知り合いに鳥越俊太郎さんへの支持を広げてください。
都知事選あらかると(722日)-9
▼もう一段支持の拡大を選挙戦に戻って
 名誉毀損、選挙妨害で告訴
  週刊文春の「鳥越疑惑報道」に対し、鳥越候補の弁護団は21日、週刊文春の新谷学編集人に対する告訴状を東京地検に提出した。告訴に当たる罪は、刑法230条の「名誉毀損」と、公職選挙法148条第1項但し書き「選挙の公正の侵害」、同法235条の2の第1項「新聞紙、雑誌が選挙の公正を害する罪」。
 「事実無根です。悔しい。怒りでいっぱいです」と語った鳥越氏は、「これは全く事実無根。きちっと法的措置を執ることが第一、有権者には不安を解消していく」と述べた。
  この日は「小池候補を殺す」とネットに書き込んだ男性が逮捕され、小池氏が権力と対峙していることを印象付け、選挙戦の政策論争を消してしまう「事件」が起きている。狙われているのは、週刊誌に書かれた内容より、新聞広告と電車の中吊り広告。「雑誌は読んでないけど、広告にあったよ。いやだねえ…」という反応を誘い、票を奪おうという戦略だ。
 問題の「疑惑報道」については、いくつかの事実が明らかになってきている。
 まず一つは、この記事、被害に遭ったという当事者の証言が全くない報道であること。具体的な出来事については、「…という」「…という」でつなぎ、語っているのは、匿名の「有名私立大学関係者」。これについて、ネットに書き込んだジャーナリストは、最初取材に応じると約束していたある私大の教授が、突然キャンセルしてきた、と明らかにしている。
 次に、この話、以前、週刊新潮が取材に動いて記事にできなかったネタだったこと。新潮の関係者は「確かに取材したが、記事にできるほどの事実はつかめなかった」と話している(赤旗)という。新潮が見送ったネタを「拾って」、この時期に出すのは、選挙戦を意識したものであることに間違いはない。
  ネットではこのほかの指摘も上げられている。書かれていることがもし事実だったとしても、①書かれているのは、10数年前の「事件」。時効になっている②20歳の女性と関係があっても、「淫行」ではない―など。
  週刊文春はこの春、甘利経済再生相や舛添知事の金銭疑惑をきちんとしたデータで報じ、評判になった。「それにしては取材も荒すぎる」と語る人は多い。いくら「火のないところでも煙は立つ」といっても、この時期に出てくるのは、選挙妨害以外の何ものでもない。
  なぜこんな「謀略」が始まるのか。繰り返そう。それは、鳥越を先頭にした、「みんなが参加する政治」、「みんなが声を出す政治」で全国が覆われるのが怖いからだ。伏魔殿・東京都庁にメスが入れられるのが怖いからだ。規制緩和の詰め込み保育所、弱者切り捨ての老人対策から、「ハコより人、ハコより命」にカネを使う本質的な政策転換が怖いからだ。
 東京で知事選が戦われている中、参院選で惨敗した沖縄担当相をかかえる政権は、高江のヘリパッド建設を強行して座り込みの人々をごぼう抜きにし、辺野古埋め立てでは、県を提訴しまた裁判に持ち込む。
  全国の革新懇からも応援のなかまがやってくる。 

もうひと回り、ふた回り、支持を広げよう。ここが正念場だ。(M)