2016年7月19日火曜日

都知事選あらかると(7月19日)-6 
▼本質隠す「イメージ」と国政べったりの「お任せ都政」を許すな―違いを明確に訴えよう

 選挙戦が進む中で、当面の相手、小池、増田両陣営の戦略と情勢がはっきりし、われわれがやるべき運動も見えてきた。つまり、小池、増田両陣営とも、鳥越陣営に対して「準備不足。政策が見えない」「体力が心配」と言いながら、実は「既に定評あがある右治家」と「自民党べったり官僚」の本質を隠し、「イメージとパフォーマンス、自公組織に乗って、ムードで票をかすめ取ろうとしていることだ。テレビでは、フジが繰り返して「鳥越の体力不安」を流し、全体として「小池イメージ戦略」に乗っていることも特徴だ。
 「イメージ選挙」ということでいえば、小池候補は運動員や支持者に緑の服を着せ、「百合子グリーン」を押し出して、女性を集めた華やかな選挙戦を続けている。映像を見ると、安倍首相の「女性総活躍」に乗って、女性を集め、右翼団体が良くやるように、カラーの旗で取り囲んでいる。
 小池陣営が隠していることは、「彼女の右翼的思想」だ。自民党が推薦しなかったことを逆に利用し、歯向かっているように見せている小池氏だが、右翼の連合組織としてようやく問題になってきている日本会議の国会議員懇談会では、副会長を示している。ホームページを見ると、「小池百合子が目指す『日本』」の中に、「憲法改正」がちゃっかり書かれている。内容が何にもないのもミソで、具体策的な改正点は言わないでムードで進める「安倍流」だ。今回は代表も知事選に出ている「在日特権を許さない市民の会」との関係は深いようで2010年12月にはこの女性部の会合で講演している。
 彼女の保育所問題の政策は、「規制緩和」で保育所の定員を増加し、「詰め込み保育所」を作ることと保育士不足を補うために無資格者を採用する、という話。「なんでも経済」の「新自由主義」。カネを「ハコ」から「民生」に振り向ける、という話は出てこない。
 緑カラーの女性たちは、このことを知っているだろうか? 
 増田陣営は「官僚だから実務能力は大丈夫」という。しかし、何かを聞かれて出てくるのは「国政と都政は別」、「国政とうまく調整して」という路線。「憲法に根ざした都政」などということは出てこない。自民党、公明党の締め付けによる「組織」に乗って、「私なら安心」という。「お任せください」都政だ。
 非正規がなぜこんなに増えたのか。それでいいのか、どうするのか? 鳥越候補の政策は「正社員化を促進する企業の支援」「最低賃金の引き上げ」「長時間労働の是正」など。
「働いてよし」の東京はそれでしかできない。
 結局、ちょっと考えれば、問題を一つひとつ都民の目線で取り上げ、都民と相談して施策を進める鳥越俊太郎以外にない。鳥越候補が考えるのは、「お任せ都政」ではなく、みんなが立ち上がり、方向も政策も、都民と一緒に考える都政なのだ。M

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