2017年12月17日日曜日

革新懇全国交流会in愛知での特別報告 11月18日
沖縄1区 オール沖縄の素晴らしい共闘の勝利
日本共産党沖縄県議団団長  渡久地 修 

 1118日、渡久地修さんの特別報告の総選挙の部分の要旨を紹介します。

 総選挙、オール沖縄は崩れた、オール沖縄はもう共産党だ、14区を自民党本部が重点区にし共産党から議席を奪い返すと、官邸、自民党本部あげて襲いかかってきました。自公陣営の選対本部長は私に「あなたたち頑張りなさいよ。赤嶺さんを倒す万全の対策をとったからな」と声をかけてくるほどでした。
4区では惜敗しましたが、得票は伸ばしました。1区、2区、3区でオール沖縄の候補が票を伸ばして勝利。特に、県都那覇市をかかえ、翁長知事、城間那覇市長の地元の1区で赤嶺政賢候補が勝利し、来年2月の名護市長選挙、11月の那覇市長選挙、県知事選挙の展望を大きく切り開くものとなりました。
 この勝利の教訓を4つの点から述べたいと思います。
 一つは、私たちは、この選挙は、基地押しつけの安部政権対沖縄県民の正面からの闘いと位置付けました。赤嶺さんの議席は、唯一の小選挙区での共産党の議席であり、市民と野党の共闘の発展をめざすかけがえのない議席である、同時にオール沖縄の県民の議席であり、この議席を守ることは私たちの県民に対する責務であること。さらに、辺野古新基地は絶対造らせない、普天間基地を撤去せよとの県民の民意を示す議席であり、守り抜くことはオール沖縄の闘いに対する私たちの責務であるということを最後までこれを貫き通しました。
 二つは、選挙戦でも、壮大な闘いにふさわしいオール沖縄の体制を作ろうと、共同代表制をとろうという結論に達しました。共同代表に就任された方々は、どなたも赤嶺さんの議席は絶対必要と快く受諾。オール沖縄会議共同代表の高里鈴代さん、沖縄社会大衆党委員長代行の比嘉京子県議、翁長那覇市長時代の公室長・水道局長をつとめたエッセイストの宮里千里さん、共産党元衆議院議員古堅実吉さん、共産党からは私が代表して共同代表につきました。共同代表制は、マスコミも含め大きな驚きをもって迎えられました。オール沖縄の体制を築いたことで安部政権対沖縄県民の闘いという構図が鮮明になり、勇気と勝利への大きな展望を与えることになりました。
 三つは、オール沖縄の選挙運動を大胆に発展させました。事務所開きから出発式、最後の総決起打ちあげ集会なども、社民党、社大党をはじめ、オール沖縄の勢力が勢ぞろいするように力を入れました。連合をはじめあらゆる組合、企業、医療、福祉団体、民主団体などを訪問し、協力を訴えました。宣伝カーには翁長知事、城間那覇市長、稲嶺名護市長、伊波・糸数参議院議員、呉屋金秀グループ会長、社民党、社大党の県議、市議、市民団体代表、組合代表、民主団体代表など同乗してもらうよう特別の努力をしました。知事は最後の3日間、赤嶺さんと一緒の行動だと時間もったいなからと1人で宣伝カーに乗って、走りながらマイクを握り、あるいは停車して1分から3分間の演説、市内の激戦地を回りました。最終日は出張で参加できないとのことでしたが赤嶺さんが大変だと聞いて昼食時間を割いて、12時から1時まで市内の激戦地を回っていただきました。城間那覇市長も連日、赤嶺政賢さんと一緒に激戦区を回りました。保守中道系の市町村議員の団体「にぬふぁ星」代表金城徹元名護市議も連日駆けつけてきました。
 経済界大手の金秀グループは4候補を招いて500人の幹部職員を集めて決起集会を開催。。保守系那覇市議の翁長雄治市議は、出発式や街頭演説で、「赤嶺さんの議席は共産党だけの議席ではありません。私たち保守の願いを背負った議席、沖縄県民の願いを背負った議席です」と訴え、大きな感動を与えました。立憲民主党の枝野代表や、連合沖縄の会長も街頭演説で、1区から4区までオール沖縄4人の全員勝利をと訴え、1区は赤嶺、比例は立憲民主党と流し、社民党も「1区は赤嶺、比例は社民党」とのチラシも作成し、宣伝カーでも流してくれました。

 四つは、オール沖縄の県民の総決起で勝ち取ったということです。この3年間で、オール沖縄は県民の間で深く根を張ってきました。島ぐるみ会議は沖縄本島のすべての市町村に結成され、連日の辺野古での座り込み抗議行動の先頭に立っています。20才の女性の殺人事件、オスプレイの墜落などへの怒り、安倍政権への怒りが県民の間に広がっています。沖縄県民の底力を発揮すれば必ず勝てる、ここに確信を持とうと宣伝カーからも、電話でも、県民の総決起を訴えました。辺野古で抗議行動を展開している県民が続々と詰めかけ、困難な地域のチラシ配布など様々な自主的な運動が展開されました。選挙後、各組合で、自分たちはこんな運動を展開したと大歓迎をしてくれて、わがことのように喜んでいる、これが大変印象的でした。オール沖縄に結集する政党、団体の力を遺憾なく発揮してもらい、県民の間に深く根を張った県民の底ちからを発揮した勝利だと言えます。

0 件のコメント:

コメントを投稿