2017年10月5日木曜日

市民と野党の共闘の力を最大限発揮させよう
               全国革新懇事務室長 乾友行 
930日の学習交流会での全国革新懇事務室長の乾友行さんの報告要旨を紹介します。
 今度の総選挙は、安倍暴走政治を終わらせるたたかいだ。そのため、第一は安倍政権による憲法違反の解散、争点誤魔化しを打ち破ぶり、9条改憲や行政の私物化を許さない、安倍打倒のたたかい。第二は安倍暴走政治と対決する「市民と野党の共闘」への攻撃を打ち破るたたかい。
「市民と野党の共闘」をめぐり大きな障害が生まれている。野党第一党が合意を捨てて希望の党に合流する。希望の党は、争点を誤魔化し、自民補完、野党共闘分断のための政党だ。昨日、BSフジの番組で、希望の党の若狭氏が(民進党からの受け入れは)「憲法改正に反対、安保法制の白紙撤回を言う人は枠外」と発言。自民党の武見氏は「それに一番合うのは自民党だ」「自民党とどこが違うのか」と発言、若狭氏は困っていた。
 民進党指導部の背信に怒りを禁じえない。各地で市民と野党で候補一本化の話しが進んでいた。地域での苦労をどう考えているのか。
民進党の解体の背景には、大きく言えば日米支配層の思惑がある。自民政治への怒りを新しい政治への転換でなく、補完勢力に担わせる。憲法改悪、安保法制肯定の2大政党づくりだ。日本の政治を大企業中心、日米安保の枠内に抑える攻撃だ。共産党と共闘する野党第一党を木っ端微塵にする。離党した人の股の下をくぐらせるような無残なことをやらせる。「市民と野党の共闘」が掲げる中心課題は戦争法廃止。安保体制、国政の根本にかかわる問題だ。日米反動勢力の「市民と野党の共闘」への攻撃は戦略的なものだ。
 しかし「市民と野党の共闘」は困難を乗り越えていくと確信する。大田区のママの会の方は、国会前集会で、「市民運動は政治を変えることをめざす、選挙に参加するまでになった」と語っていた。主権者として自覚的に立ちあがる市民は声を上げることをやめないだろう。背信による困難を乗り越えていくだろう。民進党解体は市民と共闘をすすめる「リベラル政党」の誕生につながりうるとみている。
 市民運動型選挙から学ぶ必要がある。北海道5区補欠選挙のとき、神奈川、東京から市民運動の人が北海道に電話で訴え、「電話かけほど楽しいことはない」と語っていた。選挙運動に参加は初めてで、話している相手は昨日の自分、目線が同じで話している。参院選では愛知県ではママの会の方が、「共産党の須山さんをお願いします。私は共産党ではないんです」と、共産党でない人がなぜ支持するか対話になる。市民の目線から学び、楽しい選挙をやりたい。
 全国的には立憲4野党の共闘の枠組みが守れないが、市民連合との共通政策を大切にする政党、候補者を市民とともに堂々と支援しよう。無党派・他党派の人が共産党候補を支援した都議選型の選挙、過渡的な形の共闘候補を市民と野党の共闘の力を最大限発揮していく工夫が求められているのではないか。

 全国革新懇は国政選挙おける二つの基本的立場がある。一つは野党統一候補の勝利のために革新懇として支援する。もう一つは、「3目標」を掲げる政治勢力の躍進をめざすことだ。市民と野党の共闘の発展のためにも、革新懇運動の発展のためにも必要だ。「市民と野党の共闘」が大きな障害にぶつかっているときこそ、「統一戦線の推進力」・革新懇の力の発揮が求められる。革新懇と賛同団体は、今こそ力を発揮して展望を切り開いて行こう。

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