2011年3月18日金曜日

暴言を繰り返す石原慎太郎氏に、都知事の資格はあるでしょうか

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                 東京革新懇 事務局長 新堰 義昭 
    観測史上最大の東日本大地震が発生し、それに伴った脅威的な大津波も押し寄せ、甚大な被害をもたらしています。被害の惨状と被災者の避難生活の報道に、国民は胸を痛め、手厚い救援と一刻も早い復興を願っています。さらに、東京電力福島第1原子力発電所の震災事故が相次ぎ、6基あるうち4基が制御困難に陥っています。そのため43万人余の住民が避難し、重大事態に世界が注目しています。
このような非常事態にある時に、石原都知事は、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べました。この「大震災は天罰」発言に抗議が殺到し、その後に陳謝しましたが、看過することはできません。
石原都知事は、「人間が同じことを何回もやっちゃダメなんだ」「やってる当人だって、だれてくるし」と4選不出馬を示唆していましたが、自民党都連からの再三の要請を受け翻意しました。しかも都政の喫緊の課題である、築地市場の移転予定地の江東区でも、地震による液状化が確認されています。この地域は東京ガスの跡地で、汚染物質の埋め立てが問題となっており、液状化で汚染物質が地上に露出する危険があります。この市場問題の万全な対策を、「大震災は天罰」と公言するような人権意識のない知事に任せてよいのでしょうか。
石原都知事はこれまでも、障害者差別発言、女性蔑視発言を繰り返し、原子力発電についても、「かねて原発の安全性を叫んでは、『東京にも造ればいい』などと公言していた」との証言(元福島県知事・佐藤栄佐久氏)もあります。さらに能登半島地震(20073月)の直後に、「震度6の地震が来た。ああいう田舎ならいいんです。東京ならかなりの被害が出ただろう」と暴言をはいています。
こういう生命の尊厳を軽んずる発言を繰り返してきた人物に、もう都政を任せるわけにはいきません。しかも、大型開発優先の石原都政によって、福祉・教育のみか、防災・災害対策も切り詰められ、東京は世界の大都市の中でも最も危険な都市となっています。今こそ、生命を何よりも大切にする都政へ転換しましょう。

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