2021年10月8日金曜日

10月6日 革新懇街宣

 全国革新懇・東京革新懇が緊急街頭演説 

                        新宿駅西口 10月6日 

 「いのちと暮らしを守るため、あなたの 一票で政権交代を」

 安倍・菅継承の岸田自公政権を変えよう 

  全国革新懇と東京革新懇 は10月6日、新宿駅西口で 緊急街頭演説・宣伝を行い ました。総選挙日程(10月 31日投票)が確定するなか、 五十嵐仁法政大学名誉教 授(全国革新懇代表世話人) ら各弁士は、安倍・菅政治 の継承でしかない岸田政 権を厳しく批判し、「市民 と野党の共闘」で政権交代 を、とアピール。横断幕や プラスターを掲げてのス タンディング、チラシ配布 など宣伝行動には、賛同団 体、地域・職場革新懇から 約50人が参加。東京からは、 東京民医連、新婦人都本部、西武革新懇、あいおい革新懇、新宿革新懇、文京革新懇、品川革新懇、目黒革新懇、大田 革新懇、中野革新懇、杉並革新懇、板橋革新懇、江戸川革新懇、町田革新懇、小平革新懇、小金井革新懇などのみなさ んが参加しました。

 〇岸田の顔をした安倍政権だ  五十嵐仁さん(法大名誉教授) 

〇野党政権に核兵器禁止を期待 木原秀子さん(東京母親連絡会)

〇野党を強くしたい 池田香代子さん(翻訳家)

〇安倍・菅政治は憲法違反だ 小林節(憲法学者・慶大名誉教授)

〇働く者の暮らし改善こそ 小畑雅子さん(全労連議長)

〇気候危機打開に役割果たす 笠井亮さん(日本共産党衆議院議員)






2021年9月30日木曜日

総選挙

 総選挙かくたたかう

東京21 (立川市・日野市・国立市・稲城市南部・多摩北部他) 

 市民連合連絡会は、918日、街頭宣伝へ踏み出しました。立川駅前、日野・豊田駅前、国立駅前でリレー街宣にとりくみ、野党から、立憲民主党、日本共産党、社民党、生活者ネット、新社会党、緑の党が参加し、市民連合や市民団体とともにスピーチし政権交代を訴えました。

 この日の宣伝のために、21区市民連合アピールチラシを作成し、8千枚を印刷、駅頭でも配布しました。「市民と野党で政権交代を」と打ち出したチラシには、8日の野党政策合意を4野党の党首の写真とともに掲載し、裏面には、828日の21区政策フォーラムに参加した6党の写真とともに、21区市民連合が提案した政策要望案の一部を紹介しています。リレー宣伝では、チラシを受け取った市民が、その場でチラシを開いてみている姿が目立ち、政治の転換を望む市民の思いが共有されました。

 21区市民連合としては、総選挙での政権交代をかちとることを目標に、小選挙区での勝利とともに、比例選挙での立憲野党の前進のために、共同の街頭宣伝などをすすめます。小選挙区21区では、立憲野党からの立候補予定は立憲民主党の大河原まさこ衆議院議員ただ一人で、21区市民連合連絡会は野党4党の6項目政策合意の実現を基本に大河原議員と政策協定を結び、各野党に選挙協力の協議を呼びかけています。

7月の都議会議員選挙では、21区内の立川市、日野市、国立市で市民と野党が応援した立憲、共産、生活者ネットの候補がそろって当選しています。この経験を生かし、広く市民団体とともに市民の選対、大河原市民応援団(仮称)を立ち上げ、市民の声で市民が呼びかける市民選挙を展開する計画です。すでに、しともに生きる社会を目指す市民の会が市民の願いを満載した素敵なチラシを作成中です。

総選挙

 総選挙かくたたかう

東京20(東村山市・東大和市・清瀬市・東久留米市・武蔵村山市)

 東京20区市民連合は、727日、日本共産党の宮本徹衆議院議員と政策協定に調印しました。協定書は、15項目に20区独自の要求を追加したものです。調印後各市の市民連合の運動は加速しています。

東久留米市民連合は高田健さんの講演会を開催。同時に宮本徹氏と独自に政策協定調印。毎週木曜日夕方5時から6時東久留米駅で市民連合と革新懇が定例宣伝を行い、何としても宮本徹さんを押し上げようと奮闘しています。  

東大和市民連合は20区市民連合が103日に計画している「キックオフトーク」に先だって「市民と野党市議による街頭宣伝行動」を行いました。宮本徹さんをはじめ、野党市議・市民が政権交代の必要性を訴えました。

 東村山市民連合は、集会を行いオンライン参加者も含め80名の方が参加。集会最初に「選挙に行こう」の歌と振り付けで盛り上がり、市民が積極的に発言し、政党中心の今までの選挙と違い、まさに市民と立憲野党がしっかりと手を結んだ選挙になっています。

武蔵村山市民連合では、宮本徹さんと市民の要求懇談会を開催。参加者から「野党連合政権の実現のために力を合わせようと」発言があいつぎ、閉会のあいさつで都議選挙では共産党の得票は、42746票、自民党は40766票と宮本さんの勝利の展望があることを訴え、集会の詳細を「むさしむらやま」創刊号に記載しています。

 清瀬市民連合では、46名でキックオフ集会を開催、各分野の市民から自民・公明の政権を変え市民が安心して生活できる政府をつくること、そのため20区小選挙区で宮本徹さんを国政に必ず送り出すことを確認、宮本徹勝利のための行動日程を確認しました。

 20区市民連合は、103日午後から久米川駅周辺で、市民連合と宮本徹さんと「宮本徹とともに政権交代をめざすキックオフ・トーク」を開催し市民に訴えることにしています。

20区市民連合事務局長 

小野塚洋行

総選挙

 総選挙かくたたかう

東京12区(北区・足立区西部・豊島区東部・板橋区一部)

北区における市民と野党の共同は着実に進展しています。市民組織では、その中心を担ってきたのは「みんなで選挙@東京12区」(みなせん12)です。北区革新懇事務局員のうち4人がその主要メンバーです。「みなせん12」は戦争法反対・立憲主義回復を求める世論と運動の中で2017年10月に発足、それ以来、毎月の定例会、毎年の総会を軸に地道に活動を継続しています。

市民と野党の共同をすすめる活動の画期となったのは2019年都議補選です。この補選では立憲民主党公認候補として斎藤りえさんが立候補。共産党・社民党・新社会党などが連帯共同して斎藤候補を支援してたたかう選挙になりました。LINEグループも立ち上げ、連絡と情報交換の場となりました。北区で野党4党が共同してたたかう選挙は北区の政治史上、初めてのことでした。斉藤りえ候補は議席を得ることはできませんでしたが、他の2候補をおさえて次点となりました。

補選後も共同の枠組みは維持され、昨年10月24日、塩村あや(立憲民主党)&池内さおり(日本共産党)の「トークショー」を成功させました。会場には各野党ののぼり旗が立てられ、野党共闘の前進している姿を区民にアピールしました。こうした市民と野党の共同は今年7月の都議選で共産党公認曽根はじめさんを勝利させる力になりました。9月20日、池内さおり&仁藤夢乃トークイベント「いまこそ ジェンダー平等!総選挙でいっしょに実現しよう」集会には予定を上回る120名が参加、「池内さんを今度こそ国会へ」の熱気にあふれました。総選挙目前の今、「みなせん12」・市民連合あだち・ZENKOが市民選対を立ち上げ、事務所も借り60万円目標にカンパも呼びかけています。前回総選挙では見られなかった池内さん勝利めざす新たな共同の広がり・動きが始まっています。

総選挙

総選挙かくたたかう

東京9区 練馬区

ねりま9区みんなで選挙(ねり9)は20195月に立ち上げた、メンバー約110人の地域版市民連合です。今年8月に立憲民主党9区総支部長・山岸一生さんと政策協定を結び、全力で応援しようと、ともにキックオフ集会を開いたり、街頭でのアピールをおこなっています。

9区選出の菅原一秀自民党衆院議員(元経産相)は6月に公選法違反で公民権停止となり、自民党は練馬と縁のない現職議員を落下傘立候補させる予定です。維新候補も盛んに街に出ています。共産党は早くから候補者を出さないと明言、山岸さんが唯一の立憲野党の立候補予定者です。

ねり9では政策協定を第1案からメンバーで丁寧に議論をし、当時は複数いた立候補予定者ともテーマ別に懇談を重ね、足掛け2年、やっとまとまった10案目に調印しました。練馬は歴史的に市民のさまざまな運動が盛んで、区議会野党の会派も多彩です。福島原発事故や安保法制廃止求める運動の中で新たに行動を始めた無党派市民のみなさんも参加しています。9月1日のキックオフ集会でも分野ごとに市民がスピーチし、それに山岸氏が応答するという形式で好評でした。

山岸さんは朝日新聞記者時代に沖縄でいわゆる「翁長番」でした。保守から革新までを包み込むオール沖縄の心が政治の原点です。予定候補として2年、元記者らしく、練馬のすみずみに足を運び、市民の声に耳を傾けてきました。まさに市民と野党の共同の候補者にふさわしい人です。

 最後に、ねり9の自慢話を。5人の共同代表も事務局も、そしてメンバーも、職業、肩書、性別、運動歴(?)などさまざまですが、誰の発言もけなされることなく、とてもフラットな団体です。こうした関係性は、選挙という民主主義の根幹の活動において、必ず力を発揮すると信じています。

ねりま9区みんなで選挙 事務チーム 高阪由紀江

 

2021年9月14日火曜日

9月11日高田健講演

市民連合呼びかけ人・総がかり行動実行委員会共同代表

高田健さんが9月11日に講演

 安倍・菅9年の自公政権に代わる新しい政治の展望

高田講演を三つに分けて動画をアップ。高田講演その1 

          高田講演その2

高田講演その3




2021年8月31日火曜日

 菅政権と日米軍事同盟・改憲の新段階その②

市民の力で改憲に終止符を

九条の会事務局  一橋大学名誉教授  渡辺 治 さん

619日に開催された九条の会東京連絡会の渡辺治さんの講演の前号に続く後半部分をご紹介します。 

3.菅政権における改憲の新段階――2つの改憲 

■菅政権は9条破壊、「解釈改憲」を推し進めている

 日米軍事同盟強化のため、菅政権は2つの改憲を進めています。

第一の改憲は、「解釈改憲」です。菅政権は、市民の抵抗が強く明文改憲を早急にはできそうもない、日米軍事同盟強化の具体化も急がねばならないという事情の下、実質的な9条破壊をさらに推し進めようとしています。

〈安倍の置き土産――「敵基地攻撃力保有」の実行へ〉

一つが、安倍の置き土産の「敵基地攻撃力保有」です。

もともとの議論は、1956年、北朝鮮の誘導弾攻撃に絡んでなされました。攻撃が確実で「他に手段がない」時は敵基地を叩くことが認められるとしたが、それを口実に攻撃的兵器を装備することはできないとされ、「敵基地攻撃力」は事実上持てないとされた。

2000年代に入り、北朝鮮のミサイル実験が繰り返され、敵基地攻撃力保有論が再燃しましたが、この政府解釈は維持されました。

ところが、安倍政権末期に、突然、敵基地攻撃能力保有論が再燃。安倍は、20年6月、イージス・アショアの配備断念を口実に敵基地攻撃力保有の検討を開始すべきと発言。それを受けて自民党内で検討チームが作られ、8月4日、自民党政調会名で「国民を守るための抑止力向上に関する提言」が発表されました。

〈自民党提言に現れた敵基地攻撃力保有の狙い〉

提言には狙いが示されていました。第一に、政府は“敵基地攻撃力保有は北朝鮮のミサイルのため”としていたのですが、提言では、その対象が中国であることが明記されたのです。第二に、日米同盟の中で日本が「より主体的な取り組み」つまり、攻撃的役割を担うため、ということが示唆されたことです。

トランプ政権は、対中軍事対決路線の採用に伴い、中国が未加盟のために大量の中距離弾道ミサイルを第1列島線を射程に入れて配備していることを口実に、19年2月1日、一方的に中距離核戦力全廃条約から離脱、ロシアも条約義務の履行停止に踏み切り条約は失効しました。以後アメリカは中距離ミサイルの製造、配備に乗り出し、日本の米軍基地への配備や自衛隊にも中距離ミサイルの保有するよう圧力をかけてきています。敵基地攻撃力保有論の背景には、アメリカの軍事戦略に呼応して日本にも対中の「矛」の役割を担わせようという要請があるのです。

〈菅政権、「スタンド・オフ」と言い換えて閣議決定〉

この直後、安倍首相はコロナ対策に失敗して退陣を余儀なくされましたが、9月11日、「談話」で次期首相への「遺言」として、敵基地攻撃力保有の検討を申し送ったのです。

それを受け、菅政権は1218日に「スタンド・オフ防衛能力の強化について」を閣議決定、21年度予算案にも盛り込んで、敵基地攻撃力保有に踏み出したのです。「スタンド・オフ」能力とは、敵の攻撃範囲の外から相手の基地を攻撃する、敵基地攻撃力に他ならないのです。

〈南西諸島への自衛隊ミサイル部隊の配備〉

解釈改憲の第二は、対中軍事包囲網、日米共同作戦体制強化です。安保法制以降、安倍政権は、16年与那国島、19年奄美、宮古島に自衛隊ミサイル部隊を配備、石垣島にも自衛隊駐屯地の建設に着手。菅政権のもとでも加速。日米共同声明で約束された辺野古基地建設、馬毛島基地建設を推進、南西諸島での日米共同訓練も計画されています。

〈「武器等防護」の日常化――日米共同作戦体制の緊密化〉

安保法制で新設された米艦、航空機に対する自衛隊の警護、防護活動は、17年2件が、20年には25件と飛躍的に増加。多くは日米共同訓練での米軍防護です。

菅政権は、総選挙を乗り切った場合には、日米ガイドラインを改定し、台湾有事の際の「共同作戦計画」を狙っていると報道され、日米共同作戦が一層緊密化します。

〈対中軍事同盟網の拡大〉

さらに、日米だけでなく日英、日印、日独、日豪などの2+2が相次いで開かれ、アメリカを盟主としながら対中の多角的軍事同盟網がつくられようとしています。

〈重要土地調査規制法〉

菅政権による重要土地調査規制法の強行は憲法破壊の一環です。法律は、米軍、自衛隊基地や原発などの「重要施設」周辺の土地利用者の情報を自治体、利用者から取得と定め、近隣住民が重要施設の「機能を阻害する行為の用に供しよう」とする場合に、その活動を制限できるとしています。基地反対運動、反原発の住民運動などの規制をもくろむものです。対中軍事同盟強化に伴い増加する基地建設や演習などへの沖縄を先頭とする反対運動への対処が必要になったからに他なりません。

 

■菅政権における明文改憲の新段階――菅政権の新方式

菅改憲のもう一つの柱が明文改憲です。

〈菅、5・3改憲メッセージ〉

菅は、改憲派集会にビデオメッセージを寄せ、改憲4項目、特に、緊急事態条項と自衛隊明記をあげて改憲論議を促し、手始めとして、改憲手続法改正を掲げました。安倍に比べ改憲には消極的と右派から「心配」されていた菅がメッセージを出した背景には、日米共同声明の実行と憲法9条の矛盾が抜き差しならないものになったからです。

 主催者の櫻井よしこ氏の講演でも露骨に言われています。日米共同声明を高く評価した上で、「もし首相の言葉が、言葉だけに終わったら、……日米同盟の破綻につながる」「今の国際情勢を見ると」改憲に「ぐずぐずしている暇は一瞬たりともない」と明文改憲を急ぐよう圧力をかけています。

〈緊急事態規定改憲の2つの狙い〉

では菅は、なぜ緊急事態改憲論を強調したのでしょうか。二つの狙いがあります。国民の支持が強い9条から始めるのは難しい。国民が共感できそうなのが緊急事態改憲と見込んだのです。コロナ失政を逆手にとり、〝緊急事態規定がないとコロナ対策の万全はつくせない〟との口実で改憲論議に入ろうという狙いです。

もう一つの狙いがあります。自民党改憲案では、政府が「緊急事態」と判断したら、国会を通さずに、政府の命令で市民の自由を奪ったり制限ができると規定しています。

 明治憲法は、緊急事態規定の宝庫のような憲法で、緊急勅令、戒厳令などを濫発し国民を戦争に動員。その苦い経験から、世界でも珍しく、日本国憲法には緊急事態規定がありません。その復活は、9条改憲とセットで「戦争する国」づくりに他なりません。

〈改憲手続法改正強行の狙い〉

菅メッセージが強調したもう一つが、改憲手続法改正案。改正案は憲法審査会で改憲論議の停滞打破の突破口をねらって2018年6月に提出。運動の高揚と野党の頑張りで裏目に出て、8国会にわたり継続審議、改憲論議の足枷になっていました。メッセージを受け、自民党は立憲民主党修正案を丸のみし、改正を強行。総選挙で改憲派に万一3分の2を許すことがあれば、菅自民党は憲法審査会で改憲4項目の審議を狙ってきます。

自民党は改憲4項目案をあえて「たたき台」とし、公明党、維新の会、国民民主党の意見を「取り入れ」て改憲原案を作り、憲法審査会で立憲民主党と共産党、社民党を孤立させ発議に持ち込むという戦略です。

 

4.日米軍事同盟と改憲で日本とアジアの平和は実現できるのか?

 

では、菅政権が推進する日米軍事同盟強化、日米共同作戦体制、改憲と「戦争する国」づくりによって、日本と東北アジアの平和を実現できるのでしょうか。

 

■日米軍事同盟強化、改憲では東北アジアと日本の平和は実現できない

〈揺れる国民意識〉

 中国の覇権主義的行動の激化を機に、世論調査では日米共同声明や日米同盟に対する支持が増えています。しかしそれは国民が武力による解決を望んでいるからではありません。最近の朝日の世論調査で、憲法9条を変える方が良いは30%、変えない方が良いが61%であることもその証拠です。ただ、〝中国はやっぱり怖い。アメリカに守ってもらうためには、自衛隊がそれなりに協力しないと駄目なんじゃないか〟という意識が強まっている。しかし軍事同盟強化では、東アジアの平和は実現できません。

〈軍事同盟強化は戦争の危険を増大させるだけ〉

 日本が、対中軍事同盟強化に邁進することは、中国の対抗措置をうみ、米中の軍事対決の亢進と戦争の危険を増大させるだけです。

軍事対決が亢進し、万一、台湾を巡り武力紛争に発展したら、アメリカは介入し、沖縄をはじめとする米軍基地が米軍の出撃拠点となるばかりでなく、安保法制によりアメリカの戦争に自衛隊も加担することになります。台湾海峡での軍事紛争は、安保法制の「重要影響事態」との判断で米軍の攻撃への加担を強いられ、軍事衝突が拡大すれば「存立危機事態」として自衛隊が戦争に武力で参加する危険も生まれます。

〈戦争の危機を防ぐもの〉

米中の覇権主義対決、軍事対決が戦争に直結するわけではありません。あの冷戦時代にあっても、米ソの直接対決・戦争は周到に回避された。

その上、米中の経済関係は、「自由な」市場を共通の前提に、投資でも貿易面でも冷戦時代の米ソと比較にならない密接な連携と相互依存状態。戦争や長期の軍事衝突は、双方の企業に致命的な打撃を与えます。また、米中、日中の市民の交流や共同した運動は、冷戦期と比べものにならないくらい深まっています。

問題は、米中の経済的利害の共通性や市民間の交流は、自動的に戦争を回避し東北アジアの平和を保障するものではないことです。紛争を武力によらないで解決する枠組を作ろうという当事国・地域の市民と政府による自覚的な行動と取り組みが不可欠です。

 

■アジアにおける紛争の平和的解決の枠組みづくりを 

日本がやるべきことは、紛争を平和的に解決する枠組み作りのイニシアティブをとることです。日本は、東北アジアの一国であるばかりか、悲惨な戦争を踏まえて、戦争放棄と武力不保持の憲法を持っています。日米軍事同盟の片棒を担いでいますが、紛争の非軍事的解決のルールづくりに動く資格と責任を有した国です。もちろん日本一国では不十分、韓国と手を組み、A S E A N諸国と連携し、E Uとの連携の模索も重要です。

そのためにも、安保法制を廃止し、核兵器禁止条約を批准し、過去の侵略戦争と植民地支配に対する反省と謝罪が不可欠の前提です。ところが、自公政権は、それと全く逆の道を行こうとしています。 

5.どうすれば、菅改憲を止められる?

 ――市民の力で改憲に終止符を

 菅改憲を止めるためには、市民には2つの課題があると思います。

■コロナに注意しながら、改めて市民の声を

 一つは、コロナに注意をしながら、あらためて市民の声と行動を起こしていくことです。この間、市民はいろいろな工夫をしながら活動していますが、大規模な集会など私たち市民の声が少し減った。これが先に見たような世論調査の結果を生んだ一つの要因ではないでしょうか。工夫をして、市民がもう一回声を上げる、これが第一の課題です。

■都議選、総選挙で改憲勢力を後退させる

 もう一つは、来るべき総選挙で、改憲勢力を追い落とすために市民が頑張ることです。

市民と野党の力で、都議選で何としても自公勢力、改憲勢力を大幅後退させる。

そして総選挙。自公政権を倒すことができれば、改憲の息の根は止められます。最低でも改憲勢力3分の2を大きく割り込ませる。改憲策動は見直しを余儀なくされます。 

■改憲・戦争加担か、改憲阻止・平和への転換か、選択の時

 九条の会17年の歴史の中で、かつてない事態が訪れています。安倍・菅政権の対中軍事同盟強化・戦争加担の体制づくりが続けば、日本が戦争に加担するだけでなく、戦場になる危険が生まれます。

同時に、安保法制と改憲に反対する運動の中で、市民と野党の共闘が前進し、自公政権を倒し改憲に終止符を打つ展望をつくり出しています。

私たちが今そういう時代にいることを自覚して、改憲に終止符を打つために頑張りましょう。そのことを強調して、私の講演を終わりたいと思います。