2026年7月17日金曜日

 勝利相次ぐ 東京の首長選挙

東京の首長選挙 画期的勝利相次ぐ

清瀬 現職破り劇的勝利

 

開票日の夜、「勝った!」と選挙事務所で歓喜が沸き起こりました。清瀬市長選で原田ひろみさん(無所属、前共産党市議)が二期目をめざす自公推薦の渋谷けいし氏を破り初当選した瞬間でした。

市長選の発端は、6館あった図書館の突然の4館廃止。市民は、住民投票条例制定を求め直接請求署名、 8 千筆を集めましたが、否決。市長選で市民の声を聞く市長を誕生させなくてはとの意見が多数出され、「市民とともに市政を変えるきよせの会」を結成。会の中から現職市議に立候補を要請しようとなり、ともに運動し議会でも積極的に質問してきた共産党市議団長の原田ひろみさんに立候補を要請、受けてくれました。

渋谷市長の4年間は、図書館廃止だけではなく、市役所出張所2か所の廃止、学校プールの廃止、林間学校の売却、一方で22千万円かけ車両 2 台を中央公園に配置し高級レストランするなどです。

前回の市長選で渋谷15,894票、池田8,062票で圧勝していました。なぜ、勝利できたのか。第1は、無所属で出馬し、幅広い会派から推薦を得たことと市民・勝手連などが積極的に運動を支えました。第2は、SNSの活用、連日動画を配信、原田候補に対するアクセスが増えたこと。第3は、市民の変化、選挙カーへの手振り、ビラ配布での受け取りの良さや激励が日増しに良くなりました。

選挙結果は、原田13,064票、渋谷11,746票(投票率40.18%)。前回得票から約5千票が原田候補移動。

当選後の市政運営は想像以上の難題。中央公園の図書館の解体問題で、図書館の建蔽率オーバー、毎日 100 万円の経費の発生がわかり、原田市長は解体継続を判断。そのことが、公約違反と宣伝されました。前途多難の船出ですが、「市政をすべて市民に明らかにする情報公開の徹底」「市民参加の市政の実現」など公約を守って市政の運営をめざしいています。

清瀬革新懇 小野塚洋行

 

練馬 自民等4党連合破る 

 4月12日投開票の練馬区長選挙で、市民が支援する吉田健一氏が123,164票を獲得して当選。尾島氏は90,135票、三上氏は6,811票でした。

 前回の区長選で吉田氏は93,397票を獲得しましたが、現職の前川氏に2,143票及ばず惜敗。今回、吉田氏は前回を3万票近く上乗せしました。

 一方尾島氏は、自民、都民ファ、国民民主、維新の会の後押しを受け、小池都知事や片山財務大臣も支援に入り、これまでの常識なら「盤石の態勢」と言える布陣でした。しかし結果は前回前川氏の得票を約5,000票下回りました。 


区長選投票率は前回を4%上回り、36%になり、区民の関心も高まっていました。

 これまでの前川区政は、美術館建て替え、学校統廃合問題、区立保育園の民間委託、駅前再開発など、住民との十分な対話がなく、トップダウンで行政を進めてきました。前回の区長選で吉田氏を支えてきた住民運動団体や各政党は、選挙直後から次回は必ず区政を変えようとの思いで、財政分析、谷原保育園問題、道路や駅前再開発、美術館建て替えなど、様々な分野・課題で検討をすすめてきました。

 吉田氏はこれら団体の集まりや勉強会に積極的に参加。フードバンクの場にも来て直接生活に困窮している区民の声に耳をかたむけてきました。

 4年前の杉並区で岸本区政が誕生したこと、直前の清瀬市で原田市政が誕生するなど、区政を変えようとする区民の大きな励ましとなりました。

 吉田氏は当選後の会見で、150億円超の区立美術館再整備は「白紙に戻し、今の施設を有効に使っていきたい」と表明。住民の立ち退きを含む稲荷山公園整備計画は「一度立ち止まり、住民の声をよく聴きたい」と述べています。

 区長を支えていくことは、区民も積極的に区政のプロセスに関与していくことが必要です。議会は尾島氏を支援した政党が多数派です。はじめは紆余曲折があるかと思いますが、議会外からの運動で区長や区長を支える区議を励ます区民の運動が重要です。    練馬革新懇 向後 

 

中野 実績積み3期目へ

 

中野区長選挙は、「区民の声・中野」と政策協定を結んだ現職、酒井直人さんが3期目の当選を果たし、これからの4年間も「区民の声を聞く」区政を継続することが出来ました。

 「区民の声・中野」は、今回も「区政のつうしんぼ」をつくり、酒井区政の公約実現度を数字化、約90%の到達点でした。「政策協定書」を作るにあたって426日に「つたえよう!私たちの願い〜ぶっちゃけ懇談会」を開催、各分野、個人から要望を出し合いました。酒井区長も参加し、意見交換も行いました。この場には、街頭宣伝を明るく楽しく、行うために作られたカラフルなのぼり旗披露。こののぼり旗は、その後の街頭宣伝で好評で宣伝を大いに盛り上げました。517日中野駅北口で「キックオフ宣伝」を行い、区民一人ひとりが区政への要望、思いをリレートーク。

522日には、酒井直人さんと8項目にわたる「政策協定書」を結びました。2期目の協定書をさらに前進させることができました。「多様性を認め合い、差別を許さないまちづくり」「住まいは人権」「緑や木陰を増やし、子どもの遊び場をつくる」「憲法擁護・非核都市宣言などに基づいて中野区として平和行政を進めます」などか盛り込まれています。なお、日本共産党中野地区委員会も「政策協定書」にサインしました。

 選挙期間に入る前に10ヶ所以上で街頭宣伝を行い、酒井支持を訴えました。531日には、超党派による街頭宣伝が行われ、多くの会派が支持していることをアピールしました。

 約49%の得票率で酒井直人さんは、当選を果たしましたがこれは、清瀬、練馬に続いて住民の共同で地方から自民党政治を打ち破る流れをさらに一歩進めることになりました。酒井区長は、「障がい者福祉」「住宅政策」に力を入れたいと述べています。「区民の声・中野」は、引き続き酒井区長に対して、区政要望をま

とめ、住民合意の区政の全身をつくっていきます。  中野区革新懇 箕輪彰一 

 

杉並 圧勝し二期目へ 

 

 4年前は、わずか187票差で現職を破り岸本さと子氏が初当選。2期目を目指した今回は、得票率52.74%自民推薦の大和田伸氏(22.91%)、前区長の田中良氏(16.47%)、新人の増田よしひこ氏(7.86%)を退けて再選されました。

 投票率も前回から5.02ポイント上回る42.54%。 これは、「対話の区政」を基本にすすめてきた4年間の実績が高く評価されたことによるものです。前区長が強行した児童館などの公共施設の統廃合計画にストップをかけ、現存25カ所の児童館の存続・機能強化と併せ、児童館のない7中学校区に新設を策定しました。「公共の再生」では、区で働く会計年度任用職員(非正規公務員)や「ケアする人をケアする」と介護職員の処遇改善、区役所ハラスメントゼロ宣言など職員のモチベーションを高め、また、学校給食費無償化、補聴器補助、家賃助成など暮らしを最優先にした区政を推進してきました。そして「区民主体の区政運営」とし、情報の公開・共有を土台に、「対話による区政」をすすめてきたことで、市民と行政の信頼関係が培われてきたことが最大の成果と考えられます。

  選挙戦も4年前は「市民と野党の共闘」スタイルでたたかいましたが、今回は、完全

無所属で日本共産党は自主支援、各団体などは自主的に要求、対話、宣伝活動を展開し、ひとり街宣など市民主体でたたかわれた選挙戦でした。後援会とは別に発足した「区民まんなか杉並」は、区内7地域に分け、サポーターを募り、地域ごとに要求、情報の収集、宣伝活動、対話街宣を展開してきました。また、公正な選挙を目指して、YouTube

などのSNS広告は使わないと宣言。むしろ、区民らによる公開討論会が4回行われ、政策の優位性とクリーンな政治姿勢が区民に伝わりました。

 選挙後、2期目も自転車で登頂した岸本区長は「選挙と選挙の間の民主主義こそが一番大切です。政治は生活で、生活は政治です。今日からまた、一日一日、皆さんと対話を重ね、約束したことを一つひとつ形にしてまいります」と語りました。

杉並革新懇 内藤利治