都知事選あらかると(7月26日)-13
▼カネの疑惑と
「極右」隠し
「極右」隠し
選挙戦で、メディアはどうあるべきなのか。
25日発売の26日付「夕刊フジ」は、「鳥越失態連発 苦戦 『女の援軍』裏目に 小池リード『伏魔殿』刷新期待か」の大見出しで、またも汚い鳥越攻撃を展開した。
鳥越候補の「都民目線の都政を取り戻す」をちゃっかり小池候補の枕に使い、「『女子大生淫行疑惑』報道が直撃した鳥越氏」が「失速した」と書く。菅元首相が応援しているのを「負のイメージ」という幹部がいるとかわけの分からない情報を書く一方で、小池をやたらに持ち上げている。2面は「私はこれで投票する」という連載。第1回では徳島文理大教授の八幡和郎氏の原稿。「小池『優』増田『良』鳥越『不可』」と大見出し。
既に「あらかると-4」で書いたように、「フジ」ははっきり「プロ小池・アンチ鳥越」に踏み切っているが、およそ日本のメディアではあまり例のない「えげつなさ」だ。
これに対抗しているわけではないだろうが、同じ日の「日刊ゲンダイ」は、「小池百合子だけは絶対にダメだ 優勢下馬評に識者たちの大合唱」と、小池候補が「『超』が付くタカ派政治家」であること、それを隠していることを紹介、憲法の斎藤文男九州大名誉教授、経済学の小林弥六筑波大名誉教授らが批判している。
「ゲンダイ」は、「政界入りの理由は憲法改正の必要性を痛感したから」(たちばな出版「伝統と革新」13年4月号)というスタートから、「いったん現行の憲法を停止、廃止したうえで新しいものを作る」という発言(00年11月衆院憲法調査会)、「解釈改憲は総理が言えば済むこと」とした発言(「VOICE」03年4月号)、「核武装は国際情勢によっては検討すべき」とのアンケート回答(03年11月、毎日新聞)、から、今年3月の「お試し改憲こそ現実的」とした夕刊フジのコラムまでをたどり、ヘイトスピーチの「在特会」とのつながりなどを書いている。
「日刊ゲンダイ」が追及していることで、他紙が取り上げていないのが、カネの問題だ。
日刊ゲンダイは、都選管に情報公開請求し、小池氏が代表を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の収支報告書に添付された領収書の写し(2012~14年分)を入手。①「不可解な領収書」が山のようにある②実体不明の会社に「調査費」として計210万円を支出したなどの疑惑を追及している。(24日、25日付) 文春の「疑惑」よりこちらの方がずっと具体的で、問題がある。
選挙中であっても、メディアの報道、評論は基本的に自由であるべきだ。公選法も規制は最小限、夕刊紙や週刊誌が一般の新聞などに比べて「お行儀が悪い」ことも事実。そんな中で「選挙妨害」の記事も飛び出す。権力はとにかく、鳥越が知事になるのは困る。そこで、右派メディアを総動員して、謀略的な報道を仕掛けている。
菅義偉官房長官が小池氏について「劇場型選挙」を批判した通り、緑だの、女性だの、本来の姿を隠したままの小池氏を勝たせるわけにはいかない。
27日の鳥越必勝革新懇デーに、神奈川から10人参加!
大阪・京都・愛知・埼玉・千葉からも
東京の地域・職場からもぜひご参加を
27日(水)13:00東京労働会館 14:30池袋駅東口
28日(木)13:00東京労働会館 14:30池袋駅東口
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