5月18日、参議院本会議で、賛成218、反対11(日本共産党・社民党)で、改憲原案の審査権限を持つ参議院・憲法審査会の規定制定が、十分な論議も行わない中で、強行可決されました。
一部に、東日本大震災・原発事故を口実に、危機管理条項が存在しない「欠陥憲法」であり、「憲法審査会を始動させるべき」とかの主張がありましたが、真の狙いは、憲法9条の改悪にほかなりません。
震災被災者の救援・復興に向けては、憲法13条と25条を中心に憲法を生かした政治こそが強く求められています。被災者の苦しみを逆手にとっての憲法審査会の規定制定を強行したことは、絶対に容認できません。
自民党の中曽根弘文議員は賛成討論で、「規定を整備するだけでは意味がない。(国会での)憲法についての議論を一刻も早く進めることが必要不可欠」だとして、直ちに審査会委員を選任し審査会を始動させるよう要求しました。
他方で、民主党、自民党などの議員が、改憲を発議する要件を「3分の2」から過半数に緩和する「憲法96条改正原案」への賛同署名を進めていることが明らかになりました。
改憲勢力の策動は執拗であり、十分な警戒と憲法9条改悪反対のとりくみ強化が必要となっています。 以上
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