2011年12月24日土曜日

非日常を日常に戻せ

           早乙女 勝元
平和は特別なものではない。
 ごくありふれた日常なのだと思う。その日常が非日常に一変したのが、3・11の原発による人災だった。「平和利用」「安全神話」に、多くの人たちが、まんまと乗せられた結果である。
 ところが、かつての侵略戦争も「東洋平和」のための「神国日本」で、それ行けどんどんとばかりに既成事実が先行し、戦争をどこでどのように収束させるかの国の方針は何もなかった。全国の諸都市が焦土となり、民間人六十万人余の生命が失われた。そして、その傷痕は多くの被災者の疼きとなり、戦禍は今も続いている。高裁での東京大空襲訴訟に注目するゆえんである。「過去の教訓を学ばぬ者は、再び同じ過ちをくり返す」は、まさに至言で、私たちはいつも社会的感覚と批判精神を欠いてはならない。次世代のためにも、一刻も早く、非日常を日常に取り戻さなければ・・・。
           (復興を願う気仙太鼓)

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