安倍改憲阻止の正念場で東京革新懇総会開催 89人
「覚悟に溢れた多くの意見。総会が改憲阻止の決意を打ち固めてくれて
一つになった」
1月26日、ラパスホールで東京革新懇第27回総会が89人の参加で開催。安倍改憲を打ち砕き、政治の転換めざす活発な議論が行われた。
安倍改憲をめぐる情勢
高田健総がかり行動実行委員会共同代表が、「安倍改憲を阻止するたたかいを!」と題して記念講演。「19年の通常国会だけの超短期での改憲発議の困難さ、政治日程が極めて立て込んでいるが、通常国会での発議の可能性は否定できない。野党の連携と市民運動の展開こそが阻止する力だ」詳しくは東京革新懇ニュース3月号で紹介。
労働・市民運動と野党の共闘
白滝誠代表世話人が開会挨拶。「たたかいが安倍政権を追い込んできた。国民をだまして9条を変えようとしている。これを阻むことが総会の大事な点。労働・市民運がスクラム組み、野党と手をつなぎ、政策協定して行こう」。
決戦の年頑張ろう
「市民と野党の共闘」の進展に様々な困難があるが、共産党を含んで国政選挙で全国的に一本化するところまで合意したことに大きな確信を持とう。
社公合意による革新分断から、革新懇の営々とした努力、一点共闘の発展、戦争法反対の国民的なたたかい、市民連合の運動など、苦労を積み重ねてここまできた。自民党政治のゆきづまりが深刻になり、市民と野党の共闘で野党連合政権をというのが宣伝スローガンでなくなっている。
いまわれわれの挑戦は「未踏の領域」だ。参院32の一人区、289小選挙区の共闘がカギだ。地方・地域が主戦場。議論し失敗を恐れず行動し、また議論することだ。
「3目標」が、①市民と野党の共闘のブレない軸になり②将来の展望を明らかにする上で重要であり、革新懇の力の発揮が大事だ。
野党連合政府は、紆余曲折はあれ、アメリカいいなり、財界べったりの政治の転換をめざし、発展していくというのが、展望であり、確信だ。
首都東京の役割が決定的。革新懇に、いま必要であるとともに長いスパン(国民本位の政府樹立)でみて組織づくりを期待する」。
保守・無党派層に共同を
今井文夫事務局長が総会方針案等を提案。「運動の停滞を打ち破り、変化をつくり出すため、保守・無党派層に共同を大きく広げよう。選挙勝利の土台にもなる。衆参ダブル選も想定し小選挙区・自治体地域毎に市民連合等の活動を強めよう。全国・東京革新懇ニュースを5月全国革新懇総会に向け500部の目標で拡大をめざす」等を強調。
15人が活発な討論(下記)
事務局長のまとめで、日米地位協定抜本改定の取り組みの重要性、大田革新懇の呼びかけから区長選統一候補擁立にいたった教訓の共有、中野区では区長選勝利から酒井区政を支える過半数議会めざす「区民の声なかの」の意欲的取り組みから学ぶこと、東京全域の共同をベースに首長選挙で次々に統一候補が擁立されていることの確信に触れ、統一地方選で必ず勝つとともに提起されているたたかいを発展させようと訴え。
事務局長のまとめで、日米地位協定抜本改定の取り組みの重要性、大田革新懇の呼びかけから区長選統一候補擁立にいたった教訓の共有、中野区では区長選勝利から酒井区政を支える過半数議会めざす「区民の声なかの」の意欲的取り組みから学ぶこと、東京全域の共同をベースに首長選挙で次々に統一候補が擁立されていることの確信に触れ、統一地方選で必ず勝つとともに提起されているたたかいを発展させようと訴え。
改憲阻止の決意がひとつに
鶴見祐策代表世話人が閉会挨拶。「今年こそ激動の予兆が語られた年の初めはない。今年は12年に一回の統一地方選、参議院選がある12年前の同じ猪年、参院選で与野党議席逆転、安倍内閣を機能不全に追い込み、総選挙で自公政権の命脈を絶った。今年こそ、安倍晋三と取り巻きの改憲の策動を打ち砕く年にしたい。覚悟に溢れた多くの貴重な意見があった。総会が、改憲阻止の決意を打ち固めてくれ一つになった」。
地域・職場、団体等からの発言
木下雅英(都教組)
子どもたちに憲法を無傷で引き継つために運動の手をゆるめない。署名は都教組で18500筆集約、粘り強く宣伝・署名をすすめる。
中教審が学校の働き方改善に向けた総合策を答申。繁忙期は月100時間未満や年単位の変形労働時間を容認、長時間過密労働を悪化させる。学習指導要領の抜本見直し、業務の縮減、教職員増、学校の民主化を実現しない限り、子どもたちの学習権は侵害され続け、困難は増す。
15年に小金井ピースアクションを結成。署名、パレード、講演会など取り組んで来た。13人の市議会議員が、改憲や辺野古基地等で次々市議会で意見書採択。多摩地域では唯一共同候補として菅直人氏を当選させた。ダブル選も見通し市民連合再開、3月2日に菅直人氏との対話集会のあと、共同を求め共産、立民代表を呼んで集会予定。府中、武蔵野、小金井の共同した取り組みも進めて来た。我々が動いてつくっていく。
青木 清(目黒革新懇)
全国知事会は日米地位協定見直しを全会一致で確認。革新懇が、日米地位協定見直しを是非取り上げてほしい。
駅でシール投票やると、「日本とアメリカは対等と思わない」ところに迷いなく貼るが、安保破棄や日米地位協定見直しとつながらないのは我々の怠慢だ。
22区は三鷹、調布、狛江、稲城、頭文字をとり「ちょこみな」。16年に4市20人が参加、その後毎月開催。国会議員と4回トークライブ。17年秋、希望の党に民進党が合流。いろいろ活動したが一本化ならなかったが、調布駅で400人の市民の前で立民・山花、共産・阿部両氏を激励。昨年12月に山花・阿部さん参加で忘年会やれる仲になった。市民と野党の共闘を一所懸命やりたい。
丁 弘之(府中革新懇)
府中革新懇は、リスペクト・架け橋を軸に共同行動推進。ロングラン宣伝39回、スタンディング75回、原発デモ40回、署名アクション13回。共産、立民の市議、菅直氏も参加。
府中市民連合は昨日参院選、市長選に向けて協議。
機関紙軸に据え、全国・東京・三多摩・府中革新懇ニュースセットで会員・読者へ。全国・東京の伝える運動は、革新懇運動を進める大きな力、知的刺激。府中ニュースは、ローカルで魅力ある編集に心がけ好評。2500部印刷し、会員200人と57団体に配布。市民連合メンバー、共産、立民、ネット等10人の市議、菅直人さんも読者。
浅沼秀行(板橋革新懇)
革新懇が区長選挙をどうたたかうか、オール板橋実行委員会の議論にも入り、まず政策づくりと区政通信簿を懇談会で評価。585億円をため込み、大型開発を4ヶ所推進。共産党、都民ファースト、市民クラブ、立憲民主党、自由党が来て3回意見交換。統一候補実現のために努力する。革新懇は区長選もにらみ2月7日に「大規模開発は誰のためか」岩見良太郎さんの講演会開催。
田辺良彦(共産党都委員会)
日米安保の問題となるもとで、革新懇の役割重要。革新懇の運動の発展の時であり、確立めざし共産党として力を尽くしたい。
磯崎四郎(日野革新懇)
オスプレイなど米軍機が毎日飛んでいる。集会、パレードを何回かやり、政党・議員に共闘が広がった。議会に日米地位協定とオスプレイで請願。自民党の市議会議長は、日米地位協定は本当にひどいと話していた。市長与党も賛成し、委員会で採択されたが本会議で否決された。
11月にピースパレード、1027人の賛同、1口500円で70数万円の募金も集まった。ビラ10万枚つくり全戸配布、ポスターも作っている。
21区の市民連合が、共通政策づくりを進めるということで野党に申し入れる。
野本春吉(大田革新懇)
1月20日、神田順東大名誉教授が大田区長選立候補の記者会見。戦争法廃止オール大田実行委員会では2年前から区長選一緒に出来ないかと話してきた。昨年9月、革新懇として一歩踏み出そうと1000人委員会と相談。10月に呼びかけ、5年間の運動の信頼関係で、7党(立民、共産、社民、新社会、ネット、フェアな民主、緑)でやろうとなった。1月20日の市民と野党の区長選挙懇談会は、勝とうとの場になった。
奥田靖二(宗平協)
若い人は生き方で悩んでいる。へんな宗教にも行ってしまう。そういう若者をどうつかまえるか問われるが、選別したり仲間内だけで運動やる傾向ある。成人式でのシール投票で、9条は戦争しないと書いてあり、これを変えることにはと問うと130人中110人が反対。戸別訪問でも半分ぐらい聞いてくれる。躊躇しないで運動を進める必要がある。
2月15日三職場革新懇主催、東京革新懇協賛で「命と平和が宝 みんなで考える」つどいを開催。 4職場革新懇の交流で、企業を超えた共通の課題があると、五十嵐仁さんをコーディネイターに企業の社会的責任についてのシンポ取り組んだ。過労死が社会問題となっており、働かせ方について提起討論してゆく。是非参加して欲しい。
星 憲彦(三多摩革新懇)
三多摩ではどの地域でも、3000万署名等、憲法を守る世論づくりにがんばってきた。「三多摩市民アクション」ニュースも30号を超え、2月28日には3回目の「活動交流集会」を開く。オスプレイ配備反対の闘いでは、先日、第2回目の「三多摩の各地域・団体等での交流会」を開き、今回はオスプレイだけでなく、C130輸送機も低空飛行するなどうるさく危険であるという報告が各地からあった。
都丸哲也(東京革新懇顧問)
私は、東京革新懇に学び自分の活動に生かそうとFAXニュースを送ってもらっている。地域の声を聞かなければと今日参加した。98歳になった。憲法9条を守るために3月から市民の皆さんと膝詰めで話す月1回の講演と座談会を始める。
宮澤圀寛(江戸川革新懇)
昨年4月230人の参加で再建。革新懇のネットワークづくりとして連続懇談会を、第1回は憲法25条と政治革新をテーマで第2回は憲法と基地問題をテーマで、第3回は1月23日に憲法と消費税をテーマで開催。
現在会員90人、8団体、一層広げていきたい。
柴田桂馬(平和記念館建設をすすめる会)
東京都平和記念館建設の運動を進めてきた。東京大空襲から74年。10万人が亡くなり、遺骨は仮埋葬されたままだ。都に祈念館つくるように求めてきたが、都議の妨害があった。広島原爆資料館は7000万人、長崎原爆資料館は1600万人が入館、外国人は4~500万人。核兵器廃止の流れの大きな力になった。東京平和祈念館はアジアの平和の大きな力になる。
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