2012年2月29日水曜日

日本でも ”さようなら原発” へ

各地で広がる 原発ゼロへのとりくみ                                    子どもたちに希望ある未来を残すため手を取り合おう  墨田革新懇が講演会「放射線と子どもの健康」
福島原発事故が起き、この3月でまる1年。東京東部地域は放射線量が高く、子どもをもつ親たちの心配はつきません。2月11日墨田革新懇は、反核医師の会代表世話人 児嶋徹府中診療所長を招き、講演会「お医者さんがわかりやすく話す『放射線と子どもの健康』」を開催しました。これは、東京革新懇の「出前講座」(注)の一環として取り組まれました。90名を超える参加者は、熱のこもった話に聞き入りました。(以下講演要旨) 
今、子どもたち危ない!
根拠のない「収束宣言」が出されたが、放射能汚染は深く静かに広域に広がっている。放射線被害から国民、とりわけ子どもたちの命と健康を守る立場に国と東電は立つべきである。
「被爆者の苦しみ」の再現ではなく、憲法25条で保障された生存権を守られる闘いが必要になる。
国は内部被爆の危険を無視
福島原発事故による放射線被曝の主要なものは、呼吸や飲食をとうしての内部被曝である。政府及び政府助言の「専門家」は、被曝影響の評価を、主として測定しやすいガンマー線量で行なっている。内部被曝では、ベータ線やアルファ線の方が大きな影響を与える。政府・東電はベータ線を放出するストロンチウム90などの測定を殆ど行なわず公表もしていない。国は内部被曝の特性を意図的に無視して、被曝線量が同じであれば内部被曝と外部被曝の影響は同じであると誤った情報を流し続けている。内部被曝した放射性物質は体中に回り蓄積されることが、広島・長崎の被爆者の晩発障害の発生などの研究から明らかになっている。放射線によってDNAが損傷し癌などの障害を起こし、子孫にも伝わる。
チェルノブイリを再現させるな
チェルノブイリ事故によってウクライナなどの高汚染地域では子どもの健康状態が劣悪。反復性の呼吸器・消火器疾患・内分泌疾患・免疫力低下、心臓血管系疾患、脳神経疾患など、一人で2つ以上の疾患を持つ子が多く、原発事故以前は、90%以上が健康だったが現在は20%以下、子どもの8割が病気を持っている。5年、10年経過後の子どもや青年の甲状腺癌、女性の乳癌発生率が高くなっている。
日本は最大の環境汚染国
日本は今、最大の環境汚染国。福島県民始め、国民は外部被曝と内部被曝の複合被曝の危険にさらされている。放射能は最強の発癌物質であり、人間のあらゆる臓器などに障害をもたらす。時間も空間を越えて汚染し続ける異質の物質である。
国のあり方、生き方の転換を
国のあり方、生き方のありようが転換を迫られている。子どもたちに希望ある未来を残したいと思う人々は手を取り合っていこう。ひるまずたたかっていこう。(文責・編集部) 
(注)「出前講座」とは:「出前講座」は各地域・職場革新懇の結成や活性化をサポートするための東京革新懇の事業です。


「自然エネルギー社会をめざす都市宣言」運動
 スタート集会            府中  
2月19日、会場一杯の百人が参加。午前中の原発イヤだ!府中デモの参加者も合流。井出孫六さんは、原発でなく安全な自然エネルギーにどうやってもっていったらいいか、真剣に考える機会ではないかと期待をにじませ、また、本間慎実行委員長は大震災・原発事故の傷を癒し、自然と共生し、豊かな自然・再生エネルギーに依存する低炭素社会をめざそうと訴えました。署名運動を大きく広げることを確認し、準備した署名用紙は全て持ち帰られました。210日には革新懇新春のつどいを開き80人が参加。


「さようなら原発」で旺盛なとりくみ、
  学習会・宣伝署名・1000人アピール 町田 
2月4日、「まちだ男女平等フェスティバル」登録団体としての革新懇・憲法連続講座。「巨大地震が原発を襲うとき」。DVD「山のかなた」を観て、登場者の藤井石根先生と語り合う(写真)。「調理にも気を配っている」「もっと自然エネルギーを活用する方向に」などの意見が。同11日には「さよなら原発町田の会」の宣伝署名行動、二駅で150の署名。さようなら原発・町田千人アピールのチラシが完成し311にはつどいとパレード。


      「脱原発杉並」に5000
2月19日、杉並区蚕糸の森公園で開かれた集会・デモに革
新懇も積極的に参加。かつて原水爆禁止の署名運動をは
じめた魚屋さん、世田谷区長、もやい代表、小学生、シンガーソングライターなど多彩な方からの訴えがあり、司会者から杉並から全国に発信し脱原発の声を上げようと。

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