第19回総会の開会挨拶で、藤本齊代表世話人(自由法曹団)は、「政権交代が行われたが、財界・大企業、アメリカが大きなカベであることが明らかになり、そこへの菅首相の忖度は、国民にとって“最大不幸”である。革新懇にとって、国政革新への具体的政策が重要となっている。政治革新には長いスパンがかかるので、継続する力量をもった東京革新懇をつくろう」と訴えました。
続いて、新堰事務局長は、運動方針案、会計報告と予算案、新役員案などを提案しました。
「会計報告」に関する質疑の後、討論(2面参照)に移りました。JAL不当解雇撤回裁判原告団の代表が特別発言を行いました。その後、運動方針などの採択、新役員を選出(3面参照)、最後に閉会の挨拶を堤敬代表世話人(東京自治労連)が述べました。
運動方針の要旨は、次の通りです。
民主党政権は、国民生活を守る方向で支持率の回復を図るのではなく、強力な助っ人であるアメリカ政府と財界・大企業にすり寄ることで、政権基盤を強固にしようとしている。民主党が政権政党になった途端に変節したことは、『2大政党』論の落とし穴を浮き彫りにした。
しかし、北朝鮮の危険な情勢もあり、日本の安全保障については、丁寧な国民的な議論と合意形成が求められている。民主党政権に失望しつつも、自民党政治への回帰も望まない国民は、真剣な模索を続けており、ここに革新懇の出番の理由がある。「三つの共同目標」は、政治的・社会的閉塞状況の打開方向を指し示す羅針盤の役割を立派に果たしている。
レセプションでは、杉井静子代表世話人が開会の挨拶、大原穣子全国代表世話人、吉田信夫共産党都議団幹事長が来賓の挨拶、松井明子さんがパントマイムを演じ、都丸哲也世話人が乾杯の発声を行いました。高畠素昭代表世話人が閉会の挨拶をしました。
30周年記念「写真と講演のつどい」 沖縄のスライドとトーク
嬉野 京子(報道写真家)
「日米安保で何が悪い! - 憲法からの視点」
そして、チュニジアに続き、エジプトでも政変が起こりつつあるが、ツイッターやフェースブックなどパソコンが力を発揮している。憲法を変えて、大統領の任期延長を延長したところでは、汚職・腐敗が発生している。対外的にいい顔をしているが、国内では人権を抑圧している政府があるので注意が必要である。憲法は、国民ではなく権力者を規制するもの、政府のやったことをチェックする憲法裁判所が不可欠である。
「冷戦後」の安全保障は、「国土」防衛から「国益」防衛へ、専制的な攻撃へと転換した。「脅威」は明確な証拠のない、「不確実性」と「予測不可能性」へと拡大している。日米安保再定義も同様である。危機はあるのではなく、危機はつくられている。日本政府は、アメリカへの迎合と忖度で、日米同盟を「進化」させてきた。
鳩山元首相が、米軍・普天間基地「県外移設」でもう少し頑張っていたら、アメリカの態度が変わっていただろう。嘉手納基地も返せと言われたら大変だからだ。新防衛計画大綱が「専守防衛」と決別し、前原外相が「もう『思いやり予算』と言わせない」と、向こう5年間の予算確保を約束したのは問題である。TPP参加も、食の安全、雇用にとって大問題、アメリカのご機嫌をとっているが、日本は大変なことになる。
多くのアメリカ人は日本のことを知らない。ゆがんだ日米関係をまっとうな関係にするためには、知らせることが大事である。日米軍事同盟ではなく、友好条約にすべきである。(文責 編集部)
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