2025年7月18日金曜日

都議選 自民凋落 共同の力発揮

今回の都議選の最大の特徴は、自民党が前回比12減で過去最低の21議席と大敗北を喫したことです。42選挙区中20選挙区で自民党は空白となり、その凋落の姿を鮮明にしました。

小池与党の自民、公明、都民ファの合計議席は、4年前の87議席から16減の71議席となり、小池都政への都民の批判も示されました。

市民と野党の共闘の力が示されたのも特徴です。26選挙区で候補者の一本化が図られ、定数12選挙区、定数211選挙区、定数36選挙区の合計19選挙区で当選を果たしています。立憲野党は、無所属議員を含めて4年前より前進の37議席を獲得しています。

市民と野党の共闘を発展させていくことが、日本の政治変革がかかっていることを示しています。小金井と日野から報告していただきます。

小金井 1人区で圧勝 

小金井選挙区は無所属の漢人あきこ都議を、立民、共産、ネット、緑、社民、新社会が推薦。自民、国民、再生の道の各候補を圧勝。

平和、環境、人権問題など漢人都議の都議会での実績を小金井市民が評価。漢人都議は野党第一党の共産と学校給食費無償化などで共同提案。同時に立民と共産との橋渡し役を果たし、立民は小池知事予算に初めて反対に転換。

三多摩革新懇が取り組む保健所増設、公共交通問題にも積極的に協力、また首長選で共同候補の応援に立ちました。

再選に寄与した二つの集会。一つは、517日開催の漢人都議再選キックオフ集会の成功。満席の120人。保坂世田谷区長のトーク、岸本杉並区長のビデオメッセージ、松下立民議員、共産、立憲、緑、ネットの市議、様々な分野の市民20名近くから、激励、期待する声がよせられました。

もう一つは、68日の全国・東京・三多摩・小金井革新懇の漢人候補応援の合同宣伝の成功。全国革新懇世話人の矢野元狛江市長、翻訳家池田香代子さんなどトーク。50名以上が参加、漢人都議再選弾みをつけました。

最終日の駅前宣伝には世代を超え幅広い市民が参加、20名以上の市民が熱い応援リレートーク。2年以上続く市民草の根共同の反戦アクションの取り組みも漢人都議再選させた力になりました。(小金井革新懇 吉武勝)

日野 本気の共闘で勝利

2議席を5人が競う厳しい選挙でしたが、日本共産党の清水とし子候補は自民党候補に競り勝ち2期目当選を勝ちとりました。勝利した清水候補は、開口一番、「本気の共闘で勝つことができました」と述べました。

今回、清水候補に寄せられた15340の票は、昨年の総選挙(東京比例)で日本共産党に寄せられた票を2倍以上に増やしたものです。立憲民主党、社民党、新社会党との共闘、日野市長選で健闘された有賀精一さんと市民応援団の皆さんの支援があったからこその勝利でした。

特に、有賀さんと弁護士などを中心に事務所も構えて奮闘した市民応援団は、わいわいミーティングで要求と政策を語り合い、3回の街頭演説を野党議員、市民連合、データセンター問題市民の会有志、若いお母さんなどを弁士に成功させたり、都政を変えようシール対話を10回近く実施するなど、「自らの選挙」「要求で対話する選挙」として取りくみました。

この大本には、清水候補が、保健所の復活、学校給食費の無償化、公共交通の充実、データセンター問題など市民の要求と運動に参加し、住民とともに東京都に実現を迫ってきた4年間の積み重ねにより、党派を超えた厚みのある市民との共同をつくってきたことがあります。日野革新懇も、清水さんを「市民要求実現の共同候補」として推薦して市民応援団に参加して頑張りました。(磯崎)

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