2018年4月2日月曜日

受験生、続々民青に加盟

日本民主青年同盟がおこなっている新入生歓迎運動(新歓運動)。東京では、この25年間で最も多くの新入生(受験生)が民青同盟に加盟しています。民青同盟東京都委員会委員長の西川龍平さんに聞きました。

新入生の関心や要求は多彩です。「大学に入って勉強についていけるか」「専門知識を身につけたい」「奨学金が返せるか不安」「いい人間関係をつくりたい」などの要求を語り合い、学生生活のスタートを応援するのが、新歓運動の大きな意味です。そして学生生活のスタートにとって、最良の選択は、民青同盟に加盟してもらうことだと思っていますから、新歓で加盟してもらうことを大変うれしく思っています。
やり方は例年と同じですが、今年は、ここ数年の倍以上の民青への加盟が受験生の中で生まれています。
新入生に、「フランスの学費はいくらでしょう」とクイズが書かれたボードを使って足を止めてもらいます。「日本と比べて安いですね」等の声が寄せられます。
アンケートで「大学でやりたいこと」「興味のある政治・社会問題」などを聞きながら対話します。そして、民青同盟を魅力的に書かれたA4一枚の「加盟呼びかけ文」を読んでもらいます。「すごくやりたいけど、大学生活がどれくらい忙しくなるかわからない」「こんなに活動していてすごい。でも自分がやるとなると不安」との声の中に、民青同盟をやってみたい、という前向きな思いが含まれています。この部分を大切に、よく対話すると、多くの新入生が仲間になってくれます。今年の特徴は、新入生の関心や要求を邪魔しているのは安倍政権なんだ、そのことが対話の中で浮き彫りになりやすくなっています。
18歳選挙権が施行され、昨年は、大きな政治的激動がいくつもありました。新入生の政治的な関心は高くなってきています。同盟員から、「ブラックな働かせ方が蔓延しているのは大企業優遇の自民党政治のせい」「米軍基地問題は、アメリカいいなりの政治に原因がある」と語ると、新入生からは驚きもありますが、「ホントそうですよね」という共感が多く寄せられます。安倍・自民党政治が見えやすくなっているんですね。そこに、民青同盟で学んでいる科学的社会主義や日本共産党綱領の展望を指し示すと、大いに希望として受け止められます。
私たちの展望は、野党と市民の共闘で切り開かれる新しい政治ですが、まだ新入生たちには広く知られていません。「安倍政権がおかしい」とはなっているけど、その受け皿が見えていない。4月以降の新歓本番で、民青同盟が大いに力を発揮していきたいと思っています。

「君たちはどう生きるか」240万部の大ベストセラー
加えて、これから新入生ともっと語り合いたいのは、生き方です。吉野源三郎さんが書いた『君たちはどう生きるか』が漫画版と小説合わせて240万部以上の大ヒットとなっています。時代の反映だと思います。激動の内外情勢。一方で、学費・奨学金、バイト、人間関係。このような中で学生生活をスタートさせる新入生たちと、どのように学び、生きるのか、一緒に考え語り合っていきたい。『君たちがどう生きるか』で主人公のコペル君が発見する理論や、彼のおじさんが解説する理論は、明示こそされないものの、民青同盟の学んでいる科学的社会主義です。「生産関係」なんて言葉も出てきます。まさにいま求められている、という自覚と確信をもって、仲間と一緒に頑張っていきたい。

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