ティーンズ・ソウル
高校生よりのメッセージ
戦争法案とのたたかいで、シールズとともに、高校生で構成するティーンズ・ソウルの活躍が注目されました。お二人から投稿していただきました。
「行動する理由」 ちるちる 17歳
学校の友達、知り合いの大人や記者にしばしば聞かれることは、なぜこのような政治的な行動をしているのか、つまり私とそのような行動をしない高校生の間にはどのような違いがあるのかということです。その度過去を思い返し、答えを探してみても、思い当たる特別な体験、特別な思いは見つかりません。
私が社会に興味を持ったきっかけは、私の周りにたまたま社会に対する関心の高い人が多いというだけの理由から、社会に関する本を読み、社会について学ぶようになったことです。私と多くの高校生の間には、社会に対するアクセスが多いか少ないか、それだけの違いしかないと思っています。そうしてそれをきっかけに学ぶ中で、今まで完成されたものだと思ってきた社会は、本当は当たり前に不完全であり、発展途中である。政治家だけがするものだと思ってきた政治も、何かを良くしようとする行動はずっと昔から至る所で当たり前に行われてきたことである。と考えるようになった頃、現在の社会に対して批判をし、発展を求めることは私にとって普通のことになったのです。私が学ぶのは、初めはただ知りたいというだけでした。本を読めばドキドキして、まだ知らない世界が無限に広がっていることを感じることができて、閉塞感とは逆の感覚を、まだまだ自分は進み続けられるという安心感を得られるからでした。
しかし今は、もう1つ、不完全な世界に、沢山の人が苦しむ世界に、自分は何をするのかを考えたいと思っています。それもまた同様に、私にとって普通のことになりつつあるのです。
先日、高校最後の文化祭があった。文化祭の企画づくりはたくさんの時間と労力がかかった。その企画づくりを通して私のクラスの友達は言った。「安倍政権より私たちの方が民主主義を体現出来ているよね」と。「政治考えるなんて意識高い系かよ」と笑っていた友達が「民主主義」や「政治」について語るようになったのだ。私はその言葉に心底共感したのと同時にとても驚いた。私たちは、今まであまりにも政治に無関心であった。それは漠然と日本が「平和」であったからなのではないだろうか。
私たちは歩き続ける みずき18歳
だが今、その漠然とした「平和」の姿が変わろうとしている。そんな今だからこそ、どうすれば日本の平和を作ることが出来るのか、私たち1人1人が考えるべき時であると思う。
私たち日本人にとって“テロ”は非日常のものであった。「平和」な日本ではあるはずがないと考えてきた。けれどもう人ごとではいられない。
昨年のISによる2人の日本人殺害に続き、安保関連法制が可決された10月バングラデシュで日本人が、ISを名乗る組織に殺害された。11月ネット上で公開されたISの機関誌にて、「連合国を支援するという安倍晋三の無分別な公約によって、安倍晋三の愚かさによって、たとえどこにいようとも今はすべての日本人とその利益が、IS戦闘員らの標的となった」という文章を発表した。
そのような状況を生み出す安保関連法制が私たち日本人の平和を築いてくれるのだろうか。私にはそうは思えない。
だからこそ私は揶揄されても冷ややかな目で見られても、決して声をあげることをやめない。そう思う人がいる限りデモは終わらない。終わってはいけないのだ。そう、だから私たちは歩き続けることをやめない。
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