2015年2月2日月曜日

東京革新懇第23回総会(1/24)の詳報

安倍政権と対峙し、すべての地域・職場に共同を! 
暴走とたたかう緊迫感ある総会に 
 東京革新懇は、124日ラパスホールで第23回総会を開催90人が参加、方針、予算、役員体制を確認。安倍政権の暴走を前に、首都東京でどうたたかいと共同をめざすか議論が展開され、緊迫した総会として成功しました。

今宮謙二氏が記念講演
 今宮謙二中央大学名誉教授が「アベノミクスの破綻と日本経済・国民の暮らし」と題して記念講演。アベノミクスを分析し厳しく批判、世界的な投資家であるジム・ロジャーズの「安倍首相は『日本を破滅させた男』として歴史に名を残すでしょう」との発言を紹介、最後に共同を広げる上での東京革新懇に対する熱い期待を表明されました。講演内容は3月号で紹介します。

幅広い共闘の条件鮮明に
 鶴見祐策代表世話人が開会挨拶、「総選挙結果を子細に分析すると国民の大多数の心の離反が示された。沖縄の選挙は、私たちの運動に大きな教訓と展望を示した。戦争で指導的な役割を果たし反省することなく生き延びた人間のDNAを引き継いだ彼らが集団的自衛権に血道を上げている。アベノミクスの破綻は顕著になりつつある。格差が拡大し、多くの国民が矛盾の深まりを肌身で感じつつある。幅広い共闘の条件が鮮明になってきていることを確認しながら奮闘を誓いたい」と呼びかけました。

沖縄は例外でなく典型
 乾友行全国革新懇事務室長が、「総選挙で沖縄とともに全国に激励を与えたのは東京だ。 
11ブロックで最高の得票率は東京だ。沖縄の完勝はすごい。渡辺治氏は『沖縄は例外ではなく典型だ』と言っている。ここが非常に大事だ。県民のたたかいの中で情勢を変え、土台になって県知事選、総選挙で勝った。統一戦線めざし、端緒的であるが一歩を踏み出した。全国の先頭に立ってたたかってきた東京革新懇が一層力を合わせて奮闘していただきたい」来賓挨拶。

自民党支持者含めた共同を
 今井文夫事務局長が、総会方針案、予算案、役員案を提案、「安倍政権は、『戦争する国』づくり」、大企業への露骨な優遇策、国民生活・地域破壊を推進。これまでの自民党支持者を含めてたたかいが広がらざるを得ない。沖縄の自民党の中心にいた翁長氏らとの共同と勝利は、安倍の暴走が生み出した共同とたたかいの典型だ。これからの安倍の暴走は、全国に共同の可能性を拡大する。革新懇が『共同の架け橋』としての役割発揮が切に求められる。総会を起点にすべての地域・職場でたたかいと共同を広げることを呼びかける」と提起しました。
 討論では、代表世話人を受けることになった元法政大教授の五十嵐仁さんが冒頭特別発言、以下10人の方が活発な討論(23面参照)を行いました。その後、事務局長の討論のまとめの後、議案は提案通り確認されました。
 
安倍首相にレッドカード
 新千明代表世話人(新婦人都本部会長)が閉会挨拶、「「先週、安倍首相にレッドカードをと赤いものを身につけた女性の平和ヒューマンチェーンの国会包囲行動に7000人が参加、メディアも注目。女の勘は研ぎ澄まされている。軍国主義に向かう策動に、共同を呼びかけ組まれてきた。女性たちの行動は、安倍政権の続く限り広がりつづける。安倍の『この道』を封鎖する大きな道をつくっていきましょう」と訴えました。

大盛会の「新春のつどい」
 総会後、引き続き「新春のつどい」を開催。世界的なマジシャンの「タジマジック」のマジックとトークに、爆笑と驚愕。参加者の発言含め、大盛会の集いでした。

総会の討論 発言者
五十嵐仁(元法政大教授)
昨年3月法政大を退職し無所属革新となった.恩師である塩田庄兵衛先生の遺志を継ぎ残りの人生を革新懇運動に捧げたい。安倍政権は暴走ではなく民意に対する逆走だ。第三次安倍は難問山積。民意の壁、国際社会の壁を突破しなければならない。首相自身の馬鹿の壁もある。革新懇の壁を大きく立ちはだかせる努力が求められる。
長内史子(民青都委員会)
 秘密保護法反対学生の会、脱原発官邸前行動に多くの青年参加。学生のエネルギーを感じた1年。歴史認識問う「戦後70年プロジェクト」、NPT再検討会議への署名、雇用が非常に深刻、いっせい地方選向け青年の声をあつめる「ローカルデモクラシー」、6月の若者憲法集会に取り組む。
折井 暁(立川革新懇)

比例定数削減反対で、革新懇が呼びかけ17市民団体120人の賛同で12年に共同。秘密保護法阻止では22団体で「ストップ秘密保護法立川の会」を結成。「平和憲法を守りいかす立川連絡会」が結成。さらに広範な共同をと、3万のチラシも配市、議会各会派にも呼びかけ取組が大行進、500人が参加し成功した。
東京革新懇方針で横田基地の位置づけが弱いのでは。
星 憲彦(三多摩革新懇)
「横田基地の撤去を求める西多摩の会」が毎月第三日曜に座り込み、1月で70回目を迎えた。711月オスプレイが毎月飛来、12年よりパラシュート降下訓練。沖縄のように頑張らなければ。6月に宿泊学習交流会、統一戦線のどうつくるか、道筋はとの課題を設定し討議・交流を行う。
丁 弘之(府中革新懇)
 議案で都政問題について突っ込んだ記述が必要だ。
府中革新懇は来月30周年、勉強を力にしてきた。各分野で市内の共同でも大きな役割を発揮した。公共施設への太陽光パネル設置、バスターミナルに公衆トイレの2つの請願も採決させた。ニュースは2700部、50団体個人に配布。後継者問題が喫緊の課題だ。
内藤利治(杉並革新懇)
集団的自衛権で、革新懇初めての独自集会やろうと提起、賛同つのり6月に14団体100人で成功させた。閣議決定後、9人の呼びかけ人で「NO WAR杉並」結成。500人のデモ等多彩な活動展開。区政への反映めざし議員に働きかけ、今後、議会意見書、平和条例制定めざす。杉並の情勢と特徴踏まえた共同が必要。革新懇の独自活動も重要だ。
土肥靖治(共産党都委員会)
総選挙の躍進は、二大政党制という最大の反共戦略を打破し、政治史の一大画期だ。安倍政権の危険性は直視しなければいけないが、国民的基盤の弱さの上に、民意破壊の暴走と極右化した政治が重なれば、政治的な大激変がいつ起きてもおかしくない。新しい意気込みで統一戦線つくる仕事に取り組むべき。革新懇運動の提唱者として頑張る。
松本秀典(東京地評)
派遣法大改悪、残業代ゼロ法、解雇の金銭解決等がねらわれる。法人税減税財源として、賃金に税をかける外形標準課税の中小企業への拡大ねらう。東京商工会、中小企業団体中央会、中小企業家同友会と運動の枠組みつくりつつある。春闘で月額2万円以上めざす。「戦争する国」づくり反対も中心課題でたたかう。
石村和弘(東京原水協)
 NPT再検討会議に1000人の参加、東京は署名100万超をめざす。日本の運動を世界が注目している。広島・長崎には国連事務総長や世界の高官たくさん来る。新宿区長は「前区長の平和行政は引き継ぐ」と日本会議を辞めると言った。どんどん訴える必要ある。横田空域45000メートルが使えないのは大問題だ。
松内 清(東村山革新懇)
議会陳情を積極的に推進。集団的自衛権では不採択、オスプレイ飛来反対では24/25で採択。命とくらしの相談会を毎年2回、革新懇呼びかけて実施。貧困が深まってきていると感じる。革新懇が呼びかけて「戦争する国にさせない東村山連絡会」を結成。10月の行動では1時間の学習会80人、360人で宣伝実施。
堤 正昭(あいおい損保革新懇)
学習会ニュース発行、世話人会の情勢論議を中心に活動。昨年6月の集団的自衛権の学習会の後、署名用紙をニュース読者に送り協力要請。OBの反応大きく、複数署名がほとんどで370筆まで来ている。民意をあらわすためにやることがあるとしみじみ感じた。

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