都知事選挙の結果について(声明)
2014年2月12日
平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇)代表世話人会
平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇)代表世話人会
2月9日投開票の東京都知事選挙において、舛添要一氏が43.3%211万票を獲得し当選しました。東京革新懇が支持し当選のためにたたかった宇都宮健児氏は、前回よりも得票率を5.6ポイントアップした20.18%98万余票を獲得し、細川氏を押さえ2位に食い込む健闘を果たしました。
今回の都知事選挙は、大規模開発優先の石原・猪瀬都政を転換し、都民生活第一の都政に切り替えるとともに、安倍政権の暴走にストップをかけることが問われた選挙であり、宇都宮候補はそれを正面にかかげてたたかいました。
宇都宮候補の掲げる政策を支持する政党、団体、個人が力を合わせて選挙戦をたたかう体制ができ、各地域に新たな共同が広がりました。徹底して弱者によりそう宇都宮候補の人柄と実績、都民の要望に正面から応える政策が、都民の中に共鳴を広げていきました。
マスコミが反原発の世論を意図的に細川候補に誘導する報道を行い、「宇都宮おろし」による一本化の動きもあったもとで、宇都宮陣営のたたかいは、共同の拡大、若者の参加、ネット選挙の活用など、新たな財産もつくり出しました。
しかし、舛添、細川両候補は、宇都宮候補の政策が浸透することを恐れ、告示まではテレビ討論による政策論争を徹底して回避し、“知名度”による選挙に訴え、マスコミからも批判を浴びました。テレビ討論の回避は、選挙への都民の関心を高める上で阻害要因となり、天候もあいまち46.1%との低投票率となりました。
安倍政権の暴走への強い危機感は広がっていますが、一方でアベノミクスが経済と暮らしを好転させてくれるのではないかとの期待があり、安倍政権の支持率が依然高いもとで、自民党と公明党の組織戦を打ち破ることができませんでした。
舛添要一氏は、「史上最高の五輪」と道路網の整備、国家戦略特区への全面協力、保育等の規制緩和を掲げており、大規模開発優先の都政を継承し、国と軌を一にした規制緩和を推進してくると見なければなりません。一方で、都民要求に押され、都有地を活用した特養ホームの建設や福祉の拡充を掲げており、都政をめぐる運動の強化が重要となっています。
また、安倍首相は、舛添候補の当選により、解釈改憲を強行する構えを示すなど、その暴走とのたたかいは激しくなることは必至です。そして、田母神候補が61万票を獲得したことは、右翼的潮流の広がりを示しており、警戒を強めなければなりません。
東京革新懇は、全国のご支援にこころより感謝するとともに、首都の革新懇として、都民要求の実現、安倍政権の暴走とのたたかいを、共同を広げ全力で強めるものです。 以上
(写真は2月13日、東京労働会館の革新懇、都政の会などに挨拶に来られた宇都宮けんじさん)
(写真は2月13日、東京労働会館の革新懇、都政の会などに挨拶に来られた宇都宮けんじさん)
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