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2020年東京オリンピック
都民の憩いの地、葛西臨海公園に
2020年東京オリンピック
都民の憩いの地、葛西臨海公園に
カヌー巨大競技施設を建設
葛西臨海公園沖干潟のスズガモの舞い上がり(写真;日本野鳥の会東京提供)
2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まりましたが、葛西臨海公園にカヌースワローム競技場が建設される予定です。10月22日、東京革新懇は、日本野鳥の会東京の飯田さん、川沢さんの案内で現地調査を行いました。
毎秒13トン流量のカヌー競技施設
カヌースワラローム競技施設は、多摩川の流れに匹敵する毎秒13トンの水を、高低差7~9メートル、長さ300メートルの2つのコースに流し込む仕様です。水を安定的に流すために、スタート地点にかなりの大きさの貯留槽、コースの末端に巨大な貯留池を設け、巨大なポンプで水をスタート地点に移送する仕組みです。また、コースに沿って高さ10メートルの階段状の15000人収容の観覧席は(一部仮設と言っていたが交渉で全て仮設に変更)を設置予定です。施設はオリンピック終了後も残すとしています。
この巨木も犠牲に?
カヌースワラローム競技施設は、多摩川の流れに匹敵する毎秒13トンの水を、高低差7~9メートル、長さ300メートルの2つのコースに流し込む仕様です。水を安定的に流すために、スタート地点にかなりの大きさの貯留槽、コースの末端に巨大な貯留池を設け、巨大なポンプで水をスタート地点に移送する仕組みです。また、コースに沿って高さ10メートルの階段状の15000人収容の観覧席は(一部仮設と言っていたが交渉で全て仮設に変更)を設置予定です。施設はオリンピック終了後も残すとしています。
この巨木も犠牲に?
葛西臨海公園は、森、池、海があり豊かな自然と人の接する公園として設計され、建設から24年が経ち、木々も生い茂っています。鳥類226種、昆虫140種、クモ80種、植物(樹木)91種、植物(野草)132種と、驚くほど多様な生き物が確認されています。(上写真はアカハラ;葛西野鳥の会提供)
都内の他の公園との違いは、鳥類の種類の多さだけでなく、その数の多さで、10月以降、水鳥が2万羽ぐらいいることはまれではなく、多い時は5万羽、6万羽を数えます。3~6万羽のスズガモが5ヶ月半葛西の海で過ごしますが、「沖の百万坪」とも称される、臨海公園前面の広大な遠浅の干潟を残したことが鳥たちを支えています。
ラムサール条約登録湿地を指定するための基準5は、「定期的に2万羽以上の水鳥を支える場合には国際的に重要な湿地とみなす」としており、これには葛西のスズガモが該当しています。
基準6は、「水鳥の一つの種の個体数の1%を定期的に支えている場合は、国際的に重要な湿地とみなす」としていますが、推定数37,500羽とされているカンムリカイツブリの葛西での確認数は3~4000羽でこれも該当しています。基準8の「魚類の産卵場、稚魚の成育場」も該当しています。
都民の憩いの場
葛西臨海公園は、水族館と豊かな自然があいまち、年間320万人が訪れる都民の憩いの場所となっています。調査のときに、沢山の小学生が来ていた「汐風の広場」がカヌー競技場のスタート地点であり、公園全体の約三分の一の地域が出入りできないように塀で囲まれます。
葛西臨海公園は、だれでも入れて平地から富士山を見ることのできる貴重な場所で葛西臨海公園は、だれでも入れて平地から富士山も見ることのできる貴重な場所ですが、カヌー競技施設が富士山と海の眺めを遮断してしまうことになります。(写真は「臨海公園から見る富士さんの夕日」日本野鳥の会東京、飯田さん提供)
設置場所の見直し
(公財)日本野鳥の会と日本野鳥の会東京は、中央防波堤、都下水道局葛西水再生センター内の都立の火力発電所建設が中止となった場所など具体的場所も挙げてカヌー競技場建設の見直しを求めており、124団体(10月11日現在)が賛同しています。
東京都オリンピック推進委員会も「変更はありうることだ」と回答しています。
都民共通の憩いの場と世界的に見ても貴重な水鳥の楽園を守るために、多くの都民がカヌー競技場建設問題を知り、声を上げていくことが求められます。(写真はオオタカの若鳥;日本野鳥の会東京福山氏)
ネットでの署名は左記に
http://www.change.org/ja/
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