板橋、練馬区における陸上自衛隊レンジャ―隊員の市街地行進訓練は、多くの区民の抗議の中、ヘリからの降下は行わずコースも変更して実施
6月12日、板橋区の荒川土手には多くの区民が集まり、「市街地での訓練はやめよ」と訴える中、午前9時前、レンジャー隊員は、ヘリコプターではなく、トラックから降りて、行進を始めました。地下鉄西台駅前には約300人の区民が集まり抗議の声をあげました。自衛隊練馬駐屯地正門前には、午前10時ごろから抗議の区民が集まりはじめ、レンジャー部隊到着の頃には、300人以上にふくれあがりました。写真は当日の様子です。
平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇)代表世話人会の抗議声明(6/7)
陸上自衛隊練馬駐屯地の第1普通科連隊は2012年6月12日朝8時30分から12時までの間、東京・板橋区の荒川戸田緑地から練馬駐屯地までの6・8キロメートルの市街地でレンジャー訓練における行進訓練を実施することを、両区に通知している。
実施計画の概要によれば、30人の隊員が小銃及び銃剣を携帯し、迷彩作業服を着て顔料を塗布し、東富士演習場からヘリコプターで荒川戸田緑地に降着したあと、2列の隊列を編成して徒歩行進訓練を実施するとしている。しかも、この市街地行進訓練は、「疲労、睡眠不足及び飢餓の著しい中にあって、実践的にする」危険なレンジャー教育訓練の終わりに行われる。
過酷な戦闘訓練を受けて疲労困憊、心身ともに極限状態にある隊員が、顔料を塗布して、銃剣携帯で、通勤通学時間帯から買い物客で賑わう正午にかけて、人口密集の市街地を行進することは、住民に恐怖感を与え、また、住民を不測の事故に巻き込んでその生命を危険に陥れる恐れがある。6月4日には、訓練コースの周辺住民6氏が、居住地から半径500メートル以内での訓練禁止を求める仮処分を東京地裁に申し立てました。
自衛隊は、今回の訓練の目的として、「土より疲れやすいアスファルトの上を歩くこと」と説明している。しかし、アスファルトの道を歩く訓練なら、わざわざ白昼、商店街や住宅街を選ぶ必要はない。最近の世論調査では、自衛隊に「良い印象」が持っている人が増加しており、この機会に、自衛隊の軍隊としての活動を国民にアッピールしようとしていることが考えられる。しかし、国民は東日本大震災などにおける災害救援活動を評価しているのであり、このような物騒な軍事訓練を望んではいない。
東京革新懇は、平和憲法の擁護を「3つの共同目標」の一つとして掲げ、「国民が主人公」の政治をめざし取り組んでいる。今回の行進訓練は、「戦争の準備行動」であり、周辺住民の「生命権」(憲法第13条)と「平和的生存権」(憲法前文)を侵害する行為である。
したがって、下記のことを、要請する。
記
陸上自衛隊レンジャー隊員の銃剣を携帯した市街地行進訓練を中止すること。 以上
陸上自衛隊レンジャー隊員の銃剣を携帯した市街地行進訓練を中止すること。 以上
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