2021年2月2日火曜日

1月30日 東京革新懇第29回総会開催

「政治を変えるのは今」意気高い討論

 東京革新懇第29回総会が、130日ラパスホールで開催されました。はじめてのZOO会議の設定も行われ、会場参加51人、オンライン参加21人の72人の参加があり、都議選と総選挙がある今年こそ、「政治を変えるのは今」(記念講演)が強く押し出され、活発な討論を行が行われました。

変えるのは今


 「許すな!憲法改悪市民連絡会事務局次長」の菱山南帆子さんが記念講演。私たちはこれまでどれほど頑張ってきたか。2014年に集団的自衛権閣議決定ではじめて全教と日教組、自治労連と自治労が一緒に参加。15年の憲法集会で政党がはじめて一緒に。戦争法反対で国会前行動が頻繁に展開され、完全に市民と野党がつながった。8月に10万人集会。16年参議院選で野党共闘、17年総選挙で野党は踏みとどまり、19年参院選では改憲勢力は3分の2を失った。いま、完全にフェーズが変わり、政治を大転換させる局面。

私は自己責任世代。自己の私的世界に幸せを見つけ出す、過剰消費で満足する。ケイタイに依存、ニュースもネット。悩みもネットに頼る。私たちが受け皿にならなければならない。あなたのせいじゃない、こころに響く訴えと寄り添うことだ。成功例はフラワーデモ、やさしい連帯。誰でも参加できる取組が求められる。楽しくやっていれば若者は寄って来る。韓国のロウソク革命で年配者のSNSが活躍。SNSを活用してほしい。

今が大チャンスだ。都議選で絶対勝つ必要あるが、小池がまた仕掛けてくる。共闘の手をはなさない。いよいよ憲法を実践する時代に入った。市民と野党の本気の共闘で、市民の手に政治を取り戻そう。         (菱山南帆子さんの講演動画は下記) 

古い枠組みが崩れて来ている


 五十嵐仁代表世話人が開会挨拶。コロナよりも無能な政府が恐ろしい。1日も早い終息のために、菅を打倒し、すがすがしい朝を迎えたい。オリンピックが中止になれば、桜の前にスガが散ってしまうのではないか。フェーズが変わり、地殻変動が起きている。新自由主義や資本主義の問題点が明らかになってきている。古い枠組みが音を立てて崩れてきているもとで、日本の政治を変えることが課題だ。

 革新懇の二つの大きな役割


 乾友行全国革新懇事務室長が来賓挨拶。都議選もあり、首都東京の重要な役割発揮を期待する。革新懇に大きな役割発揮が求められる。一つは安倍・菅政治からの転換の質が問われる。郷原弁護士は、こうなったら石破救国内閣しかないと言っている。どういう社会を押し出すか、市民の運動に問われている。二つは、市民が参加する政治だ。野党共闘で政府をつくるのではなく、市民と野党の共闘だ。この二つで革新懇の役割の発揮が求められている。 
転換の時を迎えている


 今井文夫事務局長が、方針案、会計報告・予算案、役員案を提案。内閣と自民党が極右化し劣化、転換の時を迎えている。新自由主義からの転換も求められている。革新懇が、政治転換の統一戦線の発展の役割を担おうと強調。

 その後、15人が活発な討論(23面参照)。まとめの後、議案、総会アピールを満場の拍手で確認しました。

 浦添市長選のカンパの訴えに3万円が集まりました。 

閉会挨拶


 西坂昌美代表世話人(東京民医連事務局次長)が閉会挨拶。東京でコロナ感染者の自宅待機が全体の425800人、調整中の人が4400人。自宅待機で亡くなる人が増えている。命を守る施策を強めなければならない。菅政権の転換に向けて頑張って行こう。

活発な討論

田辺良彦(共産党都委員会委員長)


 JX通信の2000件の調査で、菅内閣支持率は、不支持が45.8%、支持が22.2%。半分がネット調査で7割が40代以下、そこでは不支持45.8%、支持14.5%だ。菅が崖っぷち、総選挙に向けて各党の動きが激烈だ。都議選では、立憲民主党と毎月協議をやり、東京の政治史上画期的共闘を発展させてきた。共産党が議席を持っている選挙区で7区で共産で一本化、共産党も5区で擁立しない。2月になれば政策的合意の話し合いを行う。本格的共闘でたたかう都議選、総選挙となる。 

曽根 肇(共産党都議会委議員)


 現在18人の都議を何としても増やしたい。小池知事は来年度予算を発表した。保育予算も減額し、特養、老健施設、グループホーム予算は3年連続減額。外環道路やめようとせず、大田に向けて20キロ延伸を都として要望している。いくつかの課題では前進。新しい女性議員が大奮闘。コロナでの都の協力金は、額も少なく対象も偏りすぎている。PCR検査を広げることを要求している。町会には30万の補助金が出ており、検査にも使える。地域ぐるみの運動として広げたい。

 磯崎四郎(日野革新懇)


 コロナ感染で市はPCR検査に消極的。検査の強化、ケア労働者の待遇向上を要請。4月に市長選。都議選、総選挙、市長選の共闘を、市民連合が各党に申し入れ。21区市民連合は、5党に政策・政権・選挙協力で要請。昨年の都議補選、共産党清水候補を、立民、大河原雅子氏が全面的に応援。自民は西村、河野、菅も入った。46千対35千、歴史的財産形成。元副市長の2億円の不正報酬が発覚、裁判に。清潔な市政をと、立民、大河原氏と懇談。オール与党体制崩し、勝利めざす。 

尾賀弘美(都教組)


40年ぶりに小学校の学級編成が改善された。5年かけ、少子化で教職員あまる分を充てるとの消極策。中学、高校を含めさらなる少人数学級をめざす。学校にAIの導入が進められようとしている。孤立した学習やビッグデータとして企業の儲けの対象にされていく危険性がある。ギガスクール構想から子どもたちを守らなければならない。変形労働時間制の導入は苛酷になる。提案させないよう取り組む。どの子も大切にされる政治めざし、都議選、総選挙頑張ろう。 

野本春吉(大田革新懇)


大田革新懇は独自の運動を重視してきた。コロナ問題での補償の書類があまりに複雑、革新懇の代表の税理士を講師に民商の書類の書き方学習会開催。大田区に3つの民商があり、蒲田民商は、2000件の相談を実施、12月に40人会員が増えた。これまでの困難を克服し、自信に満ちた大変な変化が生まれている。大田区議会で陳情を制限する動きがあり、大衆運動をしないと阻止できないと、区長選をたたかった共同で取り組みを進め、自民党が制限すると言った覚えはないと決着した。

牛久保建男(福生革新懇)


 昨年1114日に福生革新懇結成。毎月4ページのニュース発行を主な活動としている。会員を増やすために、福生の歴史を知る必要がある。移転して40年の人も新住民。近隣に比べ公民館が非常に多い。戦後すぐ青年運動、社会運動があり、地元の人がつくり出した。元からの人と区分けするべきでない。米軍のパラシュート降下訓練で、フィンが現市長の家の近くに落下。市議会で全会一致の決議となった。60人の会員を100人にしたい。市の要職だった方も芸術家も参加してきている。

國弘征郎(あいおい損保革新懇) 


あいおい損保革新懇は、十数人の世話人と150人の賛同者がおり、東京、埼玉、千葉、神奈川に散らばっている。月1回の世話人会も学習会もコロナ感染で出来ない。ZOOM環境を整備し、昨年6月より世話人会を毎月2時間開催し、情報の共有化と課題の重点化を意思統一。日本学術会議任命拒否の署名では、627筆の署名委集め、賛同者の想定を超えた大きな運動となった。都議選、総選挙は本気で取り組みたい。 

佐藤禮子(日野革新懇)


 沖縄のことでお願いしたい。東京革新懇の世話人で人間講座にもかかわっていた、沖縄で活躍している嬉野京子さんから浦添市長選挙で東京革新懇の協力をお願いしたいとの連絡があった。カンパをお願いしたい。 

新田裕也(民青都委員会)


 民青は、コロナ禍のもとで、命とくらしを守る生活相談会実施。全国で〇〇〇回26000人、東京で1362275人以上に援助。アンケートで生活状況を聞き、交流の場となっている。オンライン学習の困難、経済的困難、オンラインで企業の雰囲気が分からない、不安からのメンタルの病気など深刻な実態だ。青年労働者も深刻な状況。青年の苦しさを社会の問題として捉える意識が生まれている。あなたの願いは、菅政権を変えれば実現すると、青年に展望を届け、新しい政治を切り開きたい。

 鶴岡秀將(東水労) 


1812月に水道法が改悪され、民営化もOKとなった。207月の長期戦略構想で、営業10年、技術20年で水道の大幅な民間委託打ち出した。3800人の職員を1500人に削減。三多摩はそれぞれの市で水道やっている。東京水道は23区。来年から対決していくために、10月の定期大会で対抗する構想を打ち出したい。 

寺川知子(東京母親大会)


 東京母親大会連絡会には、40地域と40団体が結集している。128日の開戦日には、赤紙チラシを毎年配布、今年東京では30地域で25000枚を配布した。122日に発効した核兵器禁止条約を政府が批准するよう求める署名も進めている。コロナ支援プロジェクトでは女性と子どものブースを担当。シングルマザー同士が励ましあう場面もあった。貧困がはっきり見えるようになった。21125日に東京母親大会、〇〇に全国母親大会がある。ご協力をお願いする。 

丁 弘之(府中革新懇)


 市民運動にとって後継者問題は重要だ。コロナ感染で三多摩格差が改めて問題に。保健所がパンク状態。保健所法改悪で東京は2351が各区123、三多摩177に。武蔵府中保健所は対象6市人口100万人超。せめて17に戻せとの運動が起きている。三多摩格差、命の問題だ。東京18区では何回か集会開催。菅さんは今期のみと言っていて、民主党サポーターに反対多い。頭かかえるが、要求で運動進める。自民党議員団会長、元議員がからんだ汚職事件が勃発、追及を強めている。

糸永辰文(立川革新懇)


 毎月ニュースを発行し、月1回事務局会議、世話人会議を開催。立川革新懇は、市民連合をつくる努力をし、175月に結成。市民連合が市民の中に根付き始め、市民と野党の共闘が発展。19年の市長選では257票差まで追い詰めた。都知事選にも市民連合は積極的にかかわった。市長選に出た酒井氏は次の市長選にも出る予定だったが、立憲民主党の都議候補になる動き。市民と一緒にたたかえる状況をめざしたい。 

佐々木 浩(世話人)


1812月、若い世代3人を招き、「今を生き、今を語り、行動は自分らしく!」をテーマに人間講座・第26夜を開催。「よかった」との感想。27夜の準備を始めたが、コロナ禍等で、運営委員会を1月にリモートで開催。今後、講演者、開催時期、開催の形態など議論される。講演者には、斎藤幸平氏、岡野八代さん、オシドリまこちゃんなど。コロナ禍の中でこそ、東京革新懇「人間講座」の出番、大いに人間を語りあい、新しい時代を作っていけるよう頑張りたい。


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